【感想】虹の岬の喫茶店

森沢明夫 / 幻冬舎文庫
(386件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
97
157
92
10
1
  • 心温まるキーワードがいっぱい!

    平々凡々な人生送ってきたわたし。少しでもこの物語に寄り添えたら良いなと思い、6つの楽曲をダウンロードやら歌い手・曲を調べたりと、読み勧めました。聞いたことのない曲もありじっと聞き入りました。
    この物語にはホント素敵な心温まるキーワードがいっぱい!『ハッピーのドキドキ』『驚くほどの恩恵』『ロッケンロールな道』『ブルームーンのカクテル言葉』などなど。これらの言葉たちを紐解いて自分のものにさせて頂きたいと思います。
    大きな海や自然の中にいると、そしておいしいコーヒーと音楽があれば、人は等身大でモノを感じ考える事ができるのかな。と。
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    投稿日:2014.04.22

  • ゆっくりとじんわり心にしみる作品

    人が来そうにない岬の上の喫茶店。そこの女主人"悦子さん”とそこに訪れる人達の物語。
    短編、連作風で時系列で話が進んでいって各話の主人公(というより心情を描かれる人物)が変わります。
    ゆっくりと時間が流れるこの喫茶店では、それらの心情がくど過ぎず、浅すぎず、いい具合で描かれていて、
    怒涛の感動!って感じではありませんがじんわり温かい感情が広がります。
    またこの心温まる各エピソードを時系列に並べる事で時の流れの残酷さを感じさせるのも上手いなと思いました。
    癒されたいって人にお勧めです!
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    投稿日:2014.05.07

  • 静かに背中(せな)を押してくれる人

    柏木悦子が営む岬の喫茶店を訪れた客との経緯(いきさつ)を、短・中編6本に纏めた作品。各章毎に曲のタイトルがつけられている。一章一章は独立しながらもちょっとした引き継ぎが残されている。二章に登場する客こそ本作品の作家だろうと想像させるのも一興だ。各編通して店の主人・悦子が、聴き役ながらも客を慰め或いは励まし或いはと様々に、背中(せな)を押し前へ歩を進めるよう誘(いざな)う。壁に掛けられた大きな海に掛かる虹の絵がその力の源泉にもなっている。
    そしてこの作品がこの秋、吉永小百合主演で映画化される。作品は勿論傑作だが、映画にも大きな期待を寄せたい。
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    投稿日:2014.07.15

  • 「おいしいコーヒーと音楽♪ 岬カフェ ここを左折」

    訪れる人にカップを選び心を込めてコーヒーを淹れ、その人の為の音楽を流す岬カフェ
    心に迷いを持つ人達が運命に引き寄せられたかのように訪れ
    女性主人と出会いの中で自分なりの答えを見付けていく

    ストーリー同様、読む人の心をフッと軽くしてくれる物語続きを読む

    投稿日:2014.05.16

  • 手軽に温かく

    短編(といっても微妙につながっている)なので物語展開が速く、とても読みやすかった。どの話も読後に心が温かくなれるものばかりで心地よい。各話のタイトルにある音楽の名前は、それぞれ各話で悦子さんがかけるBGMとなっていて、物語によくあっていると思う。第3話のザ・プレイヤーはPlayerじゃなくてPrayerなので注意!続きを読む

    投稿日:2014.09.14

  • 時の流れと人のつながりと絆の物語り

    岬の喫茶店の主・悦子の人生の時の流れの中で、悦子と心の絆を紡いだそれぞれの登場人物の視点で、
    一つ一つの物語が語られ、旅立ってゆく。
    一見、短編小説集の様だが、実は一人一人の登場人物と悦子との絆の物語が、悦子の時間の流れに沿って
    淡々と語られてゆく、一つの長編小説だったのですね。
    読み進むにつれて、自分自身の心が洗われてゆく、心に響く作品です。
    改めて、まだ見ていなかった映画も、見てみようかな、とDVDをレンタルしようと思います。
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    投稿日:2016.12.02

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ブクログレビュー

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  • まよ

    まよ

    こんな素敵な喫茶店に行きたい、女主人の方と話したい!現実にあったら良いのに…。
    (題材の喫茶店は千葉にあるようです。いつか行ってみたい)

    投稿日:2024.04.13

  • 安美

    安美

    2024.4.3 読了。
    小さな岬の先端にある喫茶店では美味しいコーヒーとお客さんに合わせて選曲される音楽があった。そこでは悦子さんと白い犬のコタローが暖かく迎えてくれる連作短編小説。

    自分の読むタイミングが合っていなかったのか今回は残念ながら刺さらなかった。(勿論この小説より素晴らしいものを書け!と言われたら無理なので生意気なのは重々承知しているが。)
    6作の短編が収録されていて毎回主人公が変わって主人公目線で綴られて行くのだけれど、年齢や悩みが異なる主人公なのにどの作品も似たり寄ったりな語り口で区別がつきにくく残念な感覚で読了。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.03

  • たまちゃん

    たまちゃん

    とても温かいお話しだった。ポロリとしたり、ジーンとしたり。ドラマにしたら、悦子さんは吉永小百合さん、タニさんは寺尾聰さんなんてぴったりではないかなぁ〜と配役を想像しながら読み進めていた。

    投稿日:2024.03.31

  • メガネ

    メガネ

    何回も読んでしまいます。

    心がつかれたとき、読みたい本です。
    読むたびに作中にでてくる音楽を検索して、聞くのが好きです。

    投稿日:2024.03.28

  • なつ

    なつ

    岬の喫茶店を舞台に様々の事情を抱えた人たちとの出会いと別れの物語で温かい気持ちになれた。
    訪れた人が喫茶店に残していった品々は大切に扱われてまた訪れる人を魅了するのだろう。
    最後コタローと眺めた海のシーンは目に浮かぶようだった。
    悦子さんの煎れた珈琲を飲んでみたい。
    音楽の知識があまりないので話に出てきた曲を全て聞いてみたけど、「the player」がとてもよかった。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • ナマケモノ

    ナマケモノ

    この作家さんの本は初めて読みました。岬にある喫茶店に崖っぷちな思いを抱える様々な人が訪れ関わりの中でリスタートしていきます。
    登場人物のキャラクターがそれほどぶっ飛んでいないのでどの人にも感情移入できたのと文章や言葉が優しいのでとにかく読んでいてずっと気持ちよかったです。全ての章で喫茶店のマスターは訪れるお客様をよく観てある時には信頼し、ユーモアを交えながら客との会話の中で気づきをあたえていく、、、。章を追うごとにマスターの老いを感じる場面が出てきて少しずつ切なくなるのと最後の章でタニさんとの事に触れたあたりは大人の恋心に痺れそうになりました。虹の絵の伏線は回収されマスターもリスタートできて良かったです。余生を甥と孫のような子達と喫茶店の客と身体に無理せず豊かに過ごしていくのだろうなと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.18

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