【感想】25時のバカンス 市川春子作品集II

市川春子 / アフタヌーン
(176件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
86
43
13
7
2
  • エロチックでグロテスク、それが魅力

    底力が半端ない作家さんだと思いますが、その分作風の好き嫌いがはっきり分かれるタイプだとも思います。
    全部で3つの話が収録されていますが、日常に混じる異種が光るSFですね。
    物語としてはほっこりいい話に見えて、絵面がどぎつい「月の葬式」。
    そしてオチの数ページを三往復くらい見返してしまった「パンドラにて」。
    物語展開が好みであろうとなかろうと、問答無用にズガッと心へ切り込んでくる短編集でした。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.25

  • ドキッとする、独特な魅力を持つSF短編集。

    市川春子氏のシンプルだが流麗な線で描かれるキャラクターと、独特の発想で描かれる不思議なSF世界が魅力的な短編集。第一集の「虫と歌」もそうだが、市川氏の作品にはどれもちょっとびっくりするシーンがあり、そしてそこからついつい作品に引きこまれる。そして何度も読み直したくなる、独特の空気がある。フシギ。続きを読む

    投稿日:2013.11.06

  • 蓮コラが苦手な方はやめた方が…

    貝の登場する「25時のバカンス」は大丈夫だったんですが、「月の葬式」がですね…。
    …ゾゾゾゾゾとします。

    話自体はおもしろいのですが…。

    投稿日:2013.11.26

ブクログレビュー

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  • しおり

    しおり

    【25時のバカンス】
    水や海を題材にしている。
    「月の葬式」
    間さんが探してたリモコンはなんのリモコンなのか、物語の序盤で巻き戻しのコマがあったけどどういう意味なのか、考えたけどわからなかった。

    ての話が難解で2回以上は読まないと理解できない。でも繊細で緻密な作りとか刹那さを感じさせる結末が全ての物語を愛おしく感じさせる。

    こういう不思議な話は好きだし、掘り出し物のような作品に出会うために漫画を読んでいると再確認。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.03

  • あけぼし

    あけぼし

    私が好きで本棚においていたのを我が子が真剣に読んでいた。成長を感じた。市川さんの物語、絵は本当に美しく繊細。もう少し大きくなったら、どのシーンが好き?をやってみたいな。

    投稿日:2023.12.05

  • テトラ

    テトラ

    このレビューはネタバレを含みます

    「25時のバカンス」美しくて美しくて、市川先生の描く海が本当に好きです。最後に乙女さんが戻ってきてくれてよかった……。眼球を割れた脚から取り出すところで2人とも赤面してるのが可愛くて…
    「パンドラにて」最後の展開が置いてけぼりな感じでした。これはまた読み直したいです。役目を終えてもまた次の役目を負う。形を変えて。
    「月の葬式」これはまた市川先生らしい、リモコンって月を破壊する装置だったんですね。それを自分から捨てたという。月を破壊する見開きの描写がまた美しい。
    市川先生のお話って、場面の切り替わりが、かなりわかりにくいんですよね。セリフも説明的なものではない。そこが、人なのに人じゃない感じのお話でも、自然で好きなんです。

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    投稿日:2023.12.03

  • resion

    resion

    このレビューはネタバレを含みます

    ・市川春子先生の独特な感性に惚れ惚れしたり置いてかれたりする短編集。
    ・「25時のバカンス」、優秀で和気藹々とした人が集まる理想の研究所だ。臨海観測所でバカンスっていう発想が素敵すぎ。市川春子先生の描くパーティの阿呆みたいな陽気さが好き。割れた太ももから体内に手を突っ込む描写はあまりにも性的ですよ...。
    ・「パンドラにて」、難解。終盤の展開が理解できない...。
    ・「月の葬式」、よくこんな設定思いつくな。月の地下は内臓を晒した死体だらけって。地球の葬式の見開きページの静けさが好き。さらっと月が粉々になってる?ので、潮汐が狂って結末の時点の地球はめちゃくちゃですわ。

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    投稿日:2023.10.09

  • くにみ

    くにみ

    SFはもちろん、近親愛、同性愛的な表現も盛り込まれたかなり濃い作品だった。
    25時のバカンスは何度読み返してもいいな。市川春子先生の言葉が綺麗で…「あのときお前を助けられるのは私だけだった。それがうれしくて今が永遠になれば良いと思った。」何回読んでも胸がギュンとする続きを読む

    投稿日:2023.06.18

  • 黛 内蔵助

    黛 内蔵助

    何故か、「妖星伝」と検索すると、この本が。この方を全く存じ上げないのだが、今年正月、ある大学教授から知っていますか、と連絡があった。調べると、御縁がある方かもしれない。

    投稿日:2023.05.27

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