【感想】恐れるな! なぜ日本はベスト16で終わったのか?

イビチャ・オシム / 角川oneテーマ21
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
12
11
0
0
  • 本当は、南アフリカW杯の監督で指揮して欲しかった

    元日本代表監督の南アフリカワールドカップの総括と今後の考察。
    今回のベスト16を手放しで喜んでいるファンやメディアに対して、もっとリスクを恐れずに戦えば、ベスト4は可能だったと力説している。
    本田のCF採用、中村俊のスタメン落ちという状況でも日本がグループリーグを突破できたかを解説。
    日本代表の問題点として上げている、「リスクを恐れて攻撃をしない」は、現在の日本の社会状況にも似ている。
    社会的にも、成功は一気に持ち上げるが失敗は一度でもするとダメという風潮が生み出すの良くないのではと考えてしまう。
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    投稿日:2013.09.25

ブクログレビュー

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  • 横

    これは、イビチャ・オシム氏の2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の分析レポートです。

    そして、日本チームへ、残した言葉が、”恐れるな”です。


    冒頭で恐縮ですが、各章と、その内容について以下にしめします。

    はじめに
     これは、本書を書かかれた理由を話されている

    第1章 ほんの少しのリスクと勇敢さを
     オシム氏が感じている日本チームの特徴、振り返り

    第2章 ベスト16の真実
     日本チームの4試合の時系列的分析

     日本1-0カメルーン 6月14日
     日本0-1オランダ  6月19日
     日本3-1デンマーク 6月24日
     日本0-0パラグアイ 6月29日(PK3-5)

    第3章 南アで日本代表に見えたもの
     監督と各選手に対する考察

    第4章 スペインの美しき勝利
     各ナショナルチームの特徴

    第5章 2014年ブラジルW杯への提言
     日本チームの課題と目標

    おわりに
     W杯後のオシム氏の日常

    心に残った言葉は次の通りです。

    ・勇気に欠けていた。これは選手一人ひとりが自分の胸に聞かねばならない非常に大切な要件である。
    ・理想のすべてをスピーチとして選手に話すことができるが、選手は、そのすべてを信じてはならない。つまり自分で考えて行動しなければならない。
    ・モラルと自信を兼ね備えて、チームプレイができるためのシステムを作ったチームは、敵を揺さぶり、破壊することができる。
    ・知的にプレーすることとは、「自分で考える力」のことである。
    ・イタリアの諺で言う「ゆっくり歩むものは、無事に遠くまで行く」
    ・シンプルにプレーせよ。
    ・戦術とは毎試合、毎分のように変わっていくものである。...肝心なのは、柔軟な対応力である。
    ・監督は、選手を信頼しなくてはならない。監督が自分を信頼してくれなかったという事実を知って選手はショックを受け、自信を失う。
    ・私はPK戦を見ない。私にはそれが耐えられない。
    ・私が訴えるスピードとは、どのような局面に置かれても素早く考え、動きながら瞬時にして判断するスピードである。
    ・相手チームを危険な状態に置くには、まず敵が、ミスを犯すシチュエーションに陥れなければならない。
    ・美しいサッカーとはなにか。それを文章にすれば、「全員が、同時に、速く、流れるように動く。そして素早いコンビネーションをもって効率よくプレーすること」である。
    ・日本の代表監督は日本人である事がベストという持論を持っている。
    ・常に訓練して、新しい知識を貪欲に追求していなければならない。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.01

  • motto-book

    motto-book

    ・「スピード」が貴重な武器になる。
     スプリントスピード、判断のスピード。
    ・中村俊輔は日本代表に必要。

    投稿日:2016.06.06

  • touxia

    touxia

    ワールドカップが 終わり、
    なんとなく 不完全燃焼があった。

    野球やラクビーの選手や監督の 本を
    読んだことが あったが、
    サッカーについては、ほとんど読んだことがなかった。

    たまたま イビチャオシムの本が あったので、
    手に取ったが おもしろい。
    『サッカーの思想家』と言われるだけあって、
    人間論、日本論が 背後に しっかりと控えている。
    サッカーに対する 思い入れも 充分に伝わる。
    『脳梗塞』で倒れても、未だ、健康な思考の中で
    考察している。

    実名で それぞれがでてくるし、2014年のワールドカップでも
    でた選手が多いので、なるほどなぁ。サッカーって そうみるのか
    と あらためて 認識しなおした。

    おもしろかった。
    選手に対する評価。
    それぞれの国のサッカーチームに対する評価。

    南アフリカにおいては 
    スペインが 最も理想に近い チームとの評価。
    それが パスサッカー。

    ホンダだけでは、だめだ。
    中村俊輔を ブラジルでは 軸にすべきだと言う
    オシムの提言は 実現しなかった。

    オシムは 今度の ブラジル大会をどう見たのだろうか
    それが 知りたいなぁ。
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    投稿日:2014.08.14

  • nn8

    nn8

    本当に勝ったのは札束だったのかもしれない

    深い

    ブラジルW杯では、過度な期待はせず、勝ち負け以外の部分も応援していきたい

    投稿日:2014.05.26

  • gran amigo

    gran amigo

    オシムの説明を直訳すると、わかりにくい点もある。
    それでもこの人のサッカー感はすごい。
    それこそJFAの幹部に入れておくべき人材。

    投稿日:2012.01.09

  • 岡本大輔@介護支援専門員

    岡本大輔@介護支援専門員

    このレビューはネタバレを含みます

    チェック項目21箇所。親善試合は結果を求めるのでなく、チームを良化、成長させるためのディテールをチェック、調整するために役立てばいい。最後は選手一人一人がピッチで考え、行動する・・・選手を信じてはならない。知的にプレーする=自分で考える力。戦術は毎試合、毎分変わっていく。柔軟な対応力が必要。多くの幅広い知識領域から吸収することが理想的。責任感を強調しすぎてはいけない。リーダー・・・生まれながらの資質、技術の優位性ではなく、性格、アグレッシブに最後までプレーをし続けるパーソナリティ。一人のスターだけに頼るよりもチームでゲームを支配するというスタイルに向かっている。負けないサッカーにこだわりすぎてディフェンシブになっている。2014年のリーダーは中村俊輔。本田はまだ若すぎる。

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    投稿日:2012.01.09

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