【感想】新訂 妖怪談義

柳田国男, 小松和彦 / 角川ソフィア文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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  • 遠野物語を読んでもわからなかった、柳田がここにいます。

    この本の位置づけを書いておきます。遠野物語は遠野で語られていた伝承をまとめてありますが、この本は今や妖怪(彼は別の言い方もしてますが)と言われているモノたちの呼び名、中身を全国の伝承を通してまとめてある書です。我々は水木しげるたちによって描き出された「妖怪」に慣れ親しんでいますが、ここで描かれているそのものはその原初のデータです。こうしてまとめられていることは、正直奇跡です。妖怪ファンの方、是非ご一読を。続きを読む

    投稿日:2015.03.15

ブクログレビュー

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  • ミド

    ミド

    文体が古いので読みづらさはあります。
    しかし妖怪研究の先駆けの書として、興味のある方はぜひ手に取って欲しい本です。

    投稿日:2023.12.01

  • ヨクネル

    ヨクネル

    読み終わってからなぜかウルトラマン観たくなったし、読み終わってから最大限の妄想力をもってダイアログ・イン・ザ・ダークに行きたいと思った。たぶんこの本の楽しみ方を間違えてる。

    投稿日:2015.10.29

  • commelina

    commelina

    妖怪、すなわちお化けの話。人を恨んで出る幽霊と違って、お化けは人を驚かせることが目的らしい。夜が本当に暗かった時代の夕暮れの心細さ。大きなくぼ地を、だいだらぼっちの尻もちの跡だと説明した人びとの想像力。日本人が自然に対して持っていた、畏れと愛着を垣間見ることができる。和紙のような装丁は大竹尚貴+鈴木久美さん。続きを読む

    投稿日:2013.03.31

  • nt

    nt

    たぶんこれは、日本における「妖怪」に関する知の、黎明を告げる書物なのだろう。もちろん『雨月物語』など怪異譚はあったが、民俗現象として本書は「妖怪」を対象化し、各地のヴァージョンをまとめていくことにより、具体的な妖怪のイメージを提示した。そこから泉鏡花も、水木しげるもやってきたのに違いない。
    柳田国男の論理形式は相変わらず、首をかしげざるを得ないような飛躍を含んでいるが、全国各地の地誌を収集して「民俗学」という知のカテゴリへと上昇させた業績は大きい。
    続きを読む

    投稿日:2013.02.26

  • うにたそ

    うにたそ

    基本的に柳田さんは妖怪の実在に関しては否定派なのね。
    解説で言われてるように、かなりざっくりとした解釈でまとめられてるところもあるし、読者に対して不親切なところもある。それでも、ある程度のまとまりを意識して編集されてるから読みやすくはないし、わかりやすくもないけど、読めない、ってことはなかった。
    タイトルから想像されるようなエンタメ性バラエティ性は皆無なので注意。
    続きを読む

    投稿日:2013.02.15

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