【感想】シャーロック・ホームズの凱旋

森見登美彦 / 中央公論新社
(191件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
38
56
59
14
10
  • もう京都にこだわらなくてもいい

    「もう京都にこだわらなくてもいい」これが結論。

    嫌いな作家さんではない。むしろ、京大の講演まで足を運ぶほど、そう、ファンだ。けれど、合わない作品もある。こんなに何度も読むのを途中で止めて、何度も最初から読み直し始めた作品は「聖なる…」についで2作目。今まで自分が「京都住み」ということで、少しプラスで楽しめたことがあったのかと思う。けど、今作と「聖なる…」はマイナスに働いた、とてもだ。何度目かの読み直しをトライして、ようやく読了した時に残ったものは「もう京都にこだわらなくてもいい」となった。好きな作家さんだけに残念。

    他の方々のレビューを読んだが「京都」を盲信し過ぎている人が見受けられて、げんなりした。目を覚まして欲しい、そこには普段の生活があるのだ。軒先で毎日バカ騒ぎされるのを想像…できないんだろうね。その中で盲信者が作家のスランプを生み出してることを…まあ一生気付かないんだろう、自覚ないから。さいなら。
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    投稿日:2024.06.13

ブクログレビュー

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  • yuzukibooks2023

    yuzukibooks2023

    大好きな作家さんの一人。

    ひさしぶりの新作に、途中まではワクワク。
    ロンドンも京都も個人的に訪れたことがある場所なので興味深かった。

    ロンドンと京都がごちゃごちゃになり始めたあたりからこんがらがりはじめ…。

    登場人物と作者がオーバーラップする場面も多々。
    大円団だったのは良かった。

    読んだ森見作品は、大好き・また読むかも・一回だけに分かれてるけど、これは1番最後かも。

    作品どうこうよりも、ミステリー小説(?)は大体そうかも。

    どんな作品であれ、読みたいと思う作家さんなので無理せずこれからもできるだけ多くの作品を世に出してくれたらいいな〜!
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    投稿日:2024.06.11

  • そぎまる

    そぎまる

    ヴィクトリア朝京都で元詭弁論部のホームズがスランプに陥る話。

    最後の展開のてんやわんやな感じといい森見作品を堪能させて頂きました。

    投稿日:2024.06.10

  • ao-neko

    ao-neko

    ヴィクトリア朝京都を舞台に描かれるシャーロック・ホームズ譚。しかしホームズはスランプに陥り、鬱々とした毎日を送っている。そして十二年前にホームズが解き明かせなかったマスグレーヴ家の失踪事件を通じ、物語はとんでもない展開へ! ミステリだと思っていたら、ファンタジーでした。でも面白い!
    正直なところ、シャーロック・ホームズはあまり読んでいなくて詳しくないのですが。それでも面白く読めました。ホームズが寺町通に住んでいるとか……嵐電に乗って移動するとか……ホームズが竹林(!)に隠居するとか。そのシチュエーションだけでとんでもなく面白いし。そしてスランプに陥ったホームズとモリアーティが仲良くなっていたり、アイリーン・アドラーがホームズに代わる探偵として名を馳せていたり、これでもかというお遊び要素がなんともいえず楽しいです。こういう世界もありですね。
    と思っていたら、終盤でいきなりメタ展開に襲われます。なんとまあ。そしてどっちの世界がほんとうなのか……やっぱりヴィクトリア朝京都、これが最高ですよ。
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    投稿日:2024.06.09

  • deco

    deco

    シャーロック・ホームズと京都の掛け算は面白いと思いました。
    しかし、内容はよくわからなかったです。
    スランプ脱出の葛藤部分がダラダラと続いたからか、会話が少なく情景のイメージがつきにくいと感じたからなのか…
    最初は面白かったですよ。
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    投稿日:2024.06.09

  • 持杉ドラ夫

    持杉ドラ夫

    面白くて一気読み。森見さんの作品の中でもかなり上位に入るのでは。
    それにしてもよくこんなこと思いつくなあ。いつものことだけど。

    投稿日:2024.06.06

  • 文鹿 はう

    文鹿 はう

    このレビューはネタバレを含みます

    私の大好き森見節は今作ではかなり控えめ。舞台が舞台だけに、腐れ大学生ほどコテコテには使えないのは納得しているが少し残念。
    読み進めていくうちに、あるところで世界が反転していく瞬間を、文字通り“体験”できたのは面白かった。
    お恥ずかしながらホームズは読んだことはないのだが、キャラクターをはじめとする諸設定や作者のコナン・ドイルについて、また『シャーロック・ホームズ』シリーズがホームズの死をもって一度終わったことは知っていたため、その程度の知識があるだけでも、読んでいる時の違和感が回収されたり、原作や史実を使っているところに気付けたりして楽しかった。しかし自力で回収できたのはほんの少しだと思われるため、改めてホームズをきちんと読もうと思った。

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    投稿日:2024.06.05

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