【感想】館島

東川篤哉 / 創元推理文庫
(145件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
19
38
57
9
8
  • トリックのスケールさは著者の中でNO.1!

    最初表紙を見たときに“固そうな内容かな?”と思いました。
    でも書籍内容や作者の他の作品を読んでコメディ路線かもしれないと信じて購入!
    結果は大当たり!コメディ路線でした!

    館で起こった殺人事件を女探偵と男性刑事が解決するというオーソドックスな話ですけど、
    登場人物のコミカルなやり取りが事件の怖さや人が亡くなった悲しさを全く感じられないようにしています。

    でも、コミカルといっても中身はちゃんとしたミステリー。
    謎解きの解明は筋が通っていて実に分かり易い!
    謎を解くためのヒントもしっかり書かれていますが、
    男性刑事が女性部屋に間違って入ってしまいベッドインしてぶん殴られたなど、
    読んでいて笑ってしまうところに隠されていました。
    私は笑うことに一生懸命で謎解きをすっかり忘れて読み終えてしまいました・・・。
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    投稿日:2016.09.08

  • 驚愕トリック×脱力コメディ

    タイトルからも想像できるように、本作はとある孤島に建つ館を舞台にした本格ミステリです。しかも嵐のせいで、物語はいわゆる「嵐の山荘」的状況の中で進みます。仕掛けられた大トリックといい、本格ミステリ度はこれでもかというくらいに高いのですが……
    著者にかかればやっぱり本格「コメディ」ミステリになってしまうんですね。
    コメディ色を全編にわたってばらまいている犯人は、エロ刑事(男)とぶっ飛び探偵(女)のコンビです。笑いながらどんどん読めますが、その先には驚きが待っています。コメディとはいえ、本格ミステリですから。
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    投稿日:2013.10.22

  • トリックが想像できなかったです

    ある孤島(本を読めばどこのことかはすぐにわかりますが)で起こった死亡事故。
    その関係者が、再度集まってさらなる事件が発生する。
    その舞台は六角形の形をした館です。
    死亡事故は本当に事故だったのか?それとも事件だったのか?
    真因を追究するうちに判明する館に仕込まれたトリック。
    私は最後の最後までそういう仕組みになっていることが想像できませんでした。
    ネタばらしがされた時には驚きと笑いが同時に発生しました。
    面白味もちょこちょこと入っていて読み応え十分でした。
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    投稿日:2014.07.16

  • 孤島の館モノ!

    不思議な館のある孤島で嵐に見舞われた!
    このシチュエーションはミステリの王道ですが、この著者にかかると深刻な状況のハズが、なぜだか笑いにつながってしまいます。

    ややネタバレですが、館そのものの事実を知った時の驚きと言ったらΓスゲー!」の一言です。続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • 明るく楽しいクローズドサークル

    舞台設定の凝り方や正に驚きのトリックは、綾辻行人の館シリーズを彷彿しますが、愉快な主人公達のおかげで、面白すぎて笑いがとまらない作品に仕上がってます。是非続編が出てほしいなと思います。真面目なミステリーが好きな人、ライトなミステリーが好きな人でも楽しめるのではないでしょうか?続きを読む

    投稿日:2014.03.29

  • トリックは素晴らしい

    トリックは素晴らしいが物語が独特で自分は笑えなかった。コミカルがなければよかったのに。ちなみに違法建築じゃないの?電気の配線は大丈夫なの?

    投稿日:2017.01.28

ブクログレビュー

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  • 霧月

    霧月

    王道のクローズド・サークルものでありながらユーモア多めの台詞回しが多いのであまり重めの雰囲気や緊張感にならないため気軽に読める作品だった

    投稿日:2024.04.03

  • まちゃ

    まちゃ

    楽しんで読んだんだけど、頭が堅いので、完璧な密室ではない"ネオ密室"であるものの、解説の宇田川氏いうところの"物理トリック"がどうも苦手です

    投稿日:2024.02.25

  • じん

    じん

    このレビューはネタバレを含みます

    何かしら館にトリックがあるとは思ってたけど、ボルトとナットだったのは驚いた。要素いくつかあったけど分からなかったなぁ。

    謎解きはディナーのあとでもそうだけど、東川さんの作品はユーモアもあって気軽に読めるのが良い。登場人物のキャラが立ってて良いなぁ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.30

  • 海と青硝子

    海と青硝子

    「横島」に建つ六角形の「館」で起こった、建築家の不審な死! 集められた関係者が嵐に閉じ込められ、起こる殺人! お館もののお約束バッチリ面白さぎっしりの、長編です。
    続編が出たというので、おさらいのため読み返しましたが、やっぱり犯人やトリックをすっかり忘れてて、初読み同様、面白かったなぁ。時代設定が1980年代なので、其処此処が昭和感まみれですねぇ。続きを読む

    投稿日:2024.01.17

  • ゆあゆめ

    ゆあゆめ

    登場人物の掛け合いが面白いです。
    ただ、館シリーズを意識した?クローズドサークルもののため、もっと緊迫感を感じたかったです。。

    投稿日:2023.11.09

  • juve28

    juve28

    このレビューはネタバレを含みます

     岡山県警捜査一課所属の相馬隆行刑事は、休暇を取って瀬戸内海に浮かぶ小島「横島」に向かった。大手工務店で社長を務める叔母の康子から、別荘へと招待されたからだった。
     別荘へ招待されたのは、医師の吉岡、工務店副社長の鷲尾、県議会議員の野々村、その娘奈々江、ルポライターの栗山。奈々江と栗原以外は、事件当日に現場に居合わせた人物。
     その事件とは、正月早々に別荘の当主である岡山県内では知らぬ人間などいないとまで言われる、「稀代の天才建築家」十文字和臣が、墜落死体で見つかったのだ。
     警察の捜査は難航し、未だ解決の糸口すら見付けられない状態であった。
     島内では、十文字家の三人の息子が、奈々江を射止めるために待ち構えていた。十文字家と野々村家の間では、許嫁の約が取り交わされていたのだった。
     島に着く早々、十文字兄弟による奈々江争奪戦が勃発。招待客の一人小早川沙希が割って入り、事なきを得た。
     家の真ん中に螺旋階段がある銀色の館では、康子夫人によるもてなしが供されたが、その晩長男の信一郎が殺される。同時、嵐が迫っており、船舶の運航は停止。警察の介入は数日後となり、孤島となっていまう。
     翌日にはルポライターの栗山も、墜落死を遂げる。
     信一郎、栗山共に進入不可の屋上で起きた殺人。不可能犯罪に挑む相馬、沙希、奈々江は、犯人に罠を仕掛ける。


     うーーーーーん。合わない。
     つーか、非常に残念。惜しい惜しい。
     一時期流行したトップノベリストたちが手掛けた「仕掛けのある建築物」を踏襲し、ストーリーの中心軸に置いたのは大変好ましく、大仕掛けのトリックが嫌いではないわたしとしては、来た来たぁと思いながら読み進めました。さらにクローズドサークルなんて、ミステリの王道中の王道。
     実際に、その建物の仕掛けと言うか、建築目的自体の設定はとても素晴らしいアイディアだと、高く高く評価しております。
     瀬戸大橋から眺める「アレ」は、さぞかし注目を集めることでしょう(笑)

     が、それもこれも主人公の相馬隆行のキャラ設定でぶち壊し。コミカルなテイストは、好きな人は好きでしょうし、本格的な雰囲気より確実に取っつき易いのは間違いありません。
     ですが、わたしにはその軽薄短小な立ち振る舞いやセクハラまみれの言動は、マイナス以外の何物でもないのです。

     東川先生の作品は本作が初めてですが、「謎解きはディナーのあとで」などのヒット作の噂を聞けば、コミカル路線がうりであり、一定以上の支持を集めていらっしゃることを考えると、今の時代、硬派なミステリはマイノリティなのかもしれませんね。

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    投稿日:2023.10.21

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