【感想】戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。1

横蛍, モフ / モーニングスターブックス
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • 物語の完結まで読みたい人には覚悟が必要

    説明にある通り、VRMMO的なゲームをこよなく愛した主人公が、ゲーム世界の宇宙要塞ごと戦国時代に転移してしまった話です。最近は「〇〇side」といったような、主人公目線を主軸に、登場人物それぞれの目線を積み重ねて物語を展開していく作品が多いですが、この作品もそうです。
    そして、それが非常に多い。
    その結果どうなるかというと、重厚に今このときを表現できます。その反面、長い。展開がとても遅くなります。もの凄く遅いです。

    原作はカクヨム、小説家になろう両方に投稿されており、今も読めます。これをベースとして加筆し書籍化しているようです。現在7巻。
    投稿サイトでは書籍よりかなり進んでいますが、それでも転移から10年目(~1557年)を描いています。そこまでで2000話近いです。主人公と歩みを共にする織田信長は、まだ23歳。
    いつ完結するのかわかりません。人気が落ちない限り、作者様はコレを手放さないでしょうから、完結するまでにあと20年、30年かかるかも。
    それぐらい長い物語を読むには覚悟が必要だなあ、ということで表記のタイトルになりました。
    ただし、投稿サイトへの投稿は間を空けることなく、着々と行ってくれていますので、書籍も(売れている限りは)間をあけずに発刊されるでしょう。

    読んでいると、公卿だの公家だの朝廷だの寺社だのが新しい時代についていけないくせに既得権益と配慮を求めるだけのお粗末な存在として描いています。それは史実そうだったと思うので、それはそれで痛快ですが、物語ではさっさと亡ぼせばいいのにとじれったい。
    (帝(天皇家)については、日本ではアンタッチャブルな面もあるので本レビューでは触れません。物語では日本の民の平穏を祈り憂う守られるべきお方、として描かれています。)
    それを毎回、あーでもない、こーでもないと共存のための軟着陸ばかり考えているから、同じ様なお悩みシーンがデジャブします。展開が遅いのでこういうのもストレスを感じます。

    マイナス面を書きましたが、物語としては面白いです。作者は平和主義なんだろうなと思うようなマッタリ感、それが好きな人にとっては。

    懸念として、物語がまともに完結するのかっていうことと、出版社が最後まで書籍化するのか、というところかな。
    どっちみち、書籍を買うよりまず投稿サイトを読んだ方がいいかな。私は現状、どっちも読んでいますが、若干飽き気味です。
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    投稿日:2024.04.30

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