【感想】小惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦 生みの苦しみを乗り越え、ついに旅立つ

松浦晋也 / 日経BP
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
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  • 「天文学と探検が重なってるんだぞ。」そりゃ面白いわけです。

    全体解説の第1部は書き下ろしで、本書の大半を占める第2部は日経テクノロジーオンラインに連載されていた記事の焼き直し。その第2部は、的確なコラムによる補助線を交えた、マネージャから現場までの貴重なオーラルストーリー。連載未読の方にお勧めです。
    タイトルはエピローグから頂きました。
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    投稿日:2015.01.02

ブクログレビュー

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  • katak-ai

    katak-ai

    このレビューはネタバレを含みます

    プログラム的探査 単独ではない難易度の高い継続性
    手順 1.接近 2.周回 3.着陸 4.サンプルリターン

    はやぶさ 技術試験機 行ける惑星へ行く
     地球スイングバイ+専用キックモータで世界最高効率
     140トン全段固体ロケットで510kgの探査機
    はやぶさ2
     1999 JU3 リュウグウ 行きたい惑星へ行く
     2の能力で往復できる唯一のC型(炭素質)小惑星
     熱や構造設計そのまま 短期間に低コスト
     ・インパクター IHIエアロスペース 対戦車弾頭技術 2kgの銅の蓋を弾丸に成形
     ・Kaバンドの高利得アンテナ 大量データ送信

    PPP 段階的プロジェクト計画 を採用(はやぶさは理学工学2人の教授の独裁)
       ミッション定義審査
       システム要求審査
       システム設計審査
       基本設計審査
       詳細設計審査

    JSPEC 月・惑星探査プログラムグループ設立 2007年 JAXAの下位組織
     ISSの次の国際協力テーマ? →有人探査
     かぐやに続く月探査機?

     太陽系探索 工学 ジャンプ シーズ先行 開拓科学
     天文学   理学 ニーズ先行で安全第一 精密科学

    探査 行ったことがないところに行くことにこそ価値
       +どのような新技術で理学の展望が開けるか?
        日本は質を重視したいが、理学も量の勝負になっている

     木星以遠では太陽光以外の電源=原子力 太陽の重力が弱く直線移動可能に
     イオンエンジン 50mNでは弱く、将来はホールスラスター 1Nへ

    軌道決定
     電波を使い、3億kmかなたの探索機を500mの精度 

    LUNA-A
     月へ地震計ペネトレーターを打ち込み→搭載機器の破損で中止に
      対策:最初から壊れるところを作っておく

    はやぶさ2
     科学の広がり コミュニティーづくり
      それまでの研究と新たな手法でのつながり
      一点突破では多くの科学者の興味を引けない? 副作用の緩和策?

     SELENE-2か?はやぶさ2か? の判断
     →「小惑星からの惑星科学」へ 目的のストーリー化
       工学と 惑星形成論+物質科学(隕石学)との合流
     
      一つひとつの疑問へ誠実に答えていって
      はじめて共有され、みんなで目指すミッションになる。
       国際的な探索クラブへの参加 →重力天体への着陸技術
     

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    投稿日:2021.01.16

  • 芝浦工業大学 図書館

    芝浦工業大学 図書館

    さまざまなトラブルに見舞われながらも見事困難を乗り切り、「イトカワ」の破片を地球に持ち帰ったはやぶさ。はやぶさの後継機「はやぶさ2」のプロジェクトの全容とそのすごさが分かります!【大宮図書館スタッフ】

    投稿日:2015.09.17

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