【感想】インディゴの夜

加藤実秋 / 集英社文庫
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
2
6
7
2
1
  • 異色のホスト探偵団

    主人公は編集者兼ホストクラブオーナーの女性です。
    ホストクラブといってもどちらかというと「(若者が踊る)クラブ」に近い感じで、ホストも(1人を除いて)全然ホストっぽくありません。芸人やダンサーのような感じでしょうか。
    本書は主人公が店のホスト連中と一緒に夜の街で起こる事件を解決していくミステリーです。ここで主人公がいかにもな金持ちだったり、ホストに囲まれて逆ハーレム状態(?)だったりしたら嫌味な感じですが、主人公・晶はさっぱりしていて好感が持てます。オーナーなのでお金はそこそこあるにしても、冒頭の登場シーンからしてぱっとせず、むしろ同情したくなるくらいです。
    舞台が夜の街とはいえ、銃弾も飛ばなければ血なまぐさくもない、気楽に読めるミステリーです。
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    投稿日:2013.10.19

  • 軽いタッチで読める連作ミステリー

    渋谷にあるちょっと毛色の変わったホストクラブ『club indigo』。
    店のコンセプトは「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブ」。
    主人公・高原晶は、このホストクラブのオーナーとフリーライターという二つの顔も持っています。
    『club indigo』に飛び込んでくる事件を、晶やホストたちが渋谷を奔走して解決する連作短編集です。
    はっきり言って、謎解きという面だけ採り上げればこれよりも面白い作品は色々あると思います。
    でも主人公・晶を初め、クラブのホストたちや馴染みのおかまママ、そしてライバル店のホストなど、登場人物のキャラクターが立っていて、活きがいい。
    なので、このシリーズはキャラが気に入った人はずるずるはまってしまうでしょう。
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    投稿日:2014.04.05

  • インディゴ色の彼ら。

    2014年8月26日読了。久しぶりに読み返したけど、やっぱり面白い!設定は奇抜だけど、どこかホッとするようなアットホームな感じがする。それがこの話の魅力だと思う。晶のさっぱりした性格が癖になる。

    投稿日:2014.12.04

ブクログレビュー

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  • Rita

    Rita

    ホストクラブ「インディゴ」のオーナーとホストが事件を解決していく話。ホストクラブとか未知の世界やからそれも相まって読んでてワクワクする。インディゴみたいな個性的で和気藹々としたホストクラブあったら楽しそう。よう行かんけど(笑)続きを読む

    投稿日:2023.08.06

  • まままい

    まままい

    いわゆるミステリーや推理はあまり無いが、事件を軽妙で小気味が良く解決していく雰囲気と、適度に洒落ている世界観が好みだった。

    主に物語の中心的な舞台となるクラブindigoのオーナーで、主人公の晶。彼女はサバサバとした性格で、夜の街の空気にも一切靡かず、本業もあくまでフリーライターとしており、一本筋が通った性格をしている。

    そこがホストや水商売の問題に、真っ直ぐな感覚で切り込んでゆくのが、重くなく面白い作品だった。
    続きを読む

    投稿日:2022.09.23

  • 甘露

    甘露

    シリーズものには基本手を出さないのだが(新刊を待ったりモチベーションの関係で)インディゴの夜シリーズにはドハマリして渋谷スクランブルデイズまで読んでしまった。ホストが事件を解くという設定からまず面白い。気軽に読めるのでオススメです。続きを読む

    投稿日:2022.07.21

  • むらのすけ

    むらのすけ

    カジュアルで読み易いミステリー。
    1冊につき3~4話の短編が収録されており、起承転結が分かりやすいので、読書慣れしていない人にもオススメ。
    作品の世界観や登場人物像的に、口語的な表現が多く、苦手な人には引っかかるかもしれないが、世界観に合っていて良いと思う。

    10年ほど前にドラマ化されていたが、同じようにテンポよく読み進めることが出来るので、当時ドラマを観ていた人にもオススメしたい。
    続きを読む

    投稿日:2021.06.04

  • haji07-2020

    haji07-2020

    12月-16。3.5点。
    クラブ系のホストクラブ。事件を解決していく連作短編。

    設定が面白い。文章がスタイリッシュで読みやすい。次作も期待。

    投稿日:2020.12.16

  • fattycatlover

    fattycatlover

    メゾンドポリスと同じ作者だったので。

    渋谷川沿いにあるホストクラブは、
    DJやダンサーみたいな男の子がいる
    変わったホストクラブ。
    伝説のホストがマネージャ兼オーナーだが、
    真のオーナーはフリーのライター二人。

    内装と音響設備にお金をかけ、
    有名クラブのDJに元一流ホテルのバーテンダーをそろえているのに、
    本格的なホストクラブより安めのホストクラブとか、
    元ホストのマネージャーがお金の管理からホストの教育をやってくれるとか、
    仔犬のようにじゃれあうホスト達とか、
    元柔道部員のオカマのママとか、
    さすがに都合が良すぎるというか、嘘くさいというか、盛りすぎなのでは。

    それでも面白く読めたのは、
    舞台が土地勘のある渋谷だったから。
    といっても、
    Indigo clubのあるあたりも宮下公園も、
    すっかり変わってしまったから、
    正しくは、記憶にある”懐かしい”渋谷だったから、かな。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.13

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