【感想】芙蓉千里

須賀しのぶ / 角川文庫
(32件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
5
17
6
0
0
  • ヒロインの恋と芸との板挟み、女たちの悲哀が伝わる

    田舎から売られてくるものばかりの中で、自分から大陸一の女郎になることを目指して哈爾濱に渡った少女フミ。
    娼館で下働きしていく中、女郎たちの悲哀を垣間見るフミ。
    舞の才能を見込まれ、女郎ではなく芸姑としての道を歩み、恋と芸との板挟みに葛藤する。
    時代の荒波にもまれる女たちの話。
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    投稿日:2013.09.30

ブクログレビュー

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  • 霧明

    霧明

    このレビューはネタバレを含みます

    大陸一の女郎を目指してハルビンにやってきたフミが舞の才能を見出されて芸妓として成長していく物語

    活発な跳ねっ返り娘が型破りながらも麗しい舞姫として育っていく中に、同じ日本からやってきた友達との友情やら人一倍の努力やらが忍ばせてあって、これは文字で読むタイプのジャンプだなぁと思った。

    かなり悲惨な背景にも関わらず、目端の利く主人公のさっぱりした性格および情景描写であまりしんどくならずに読み通すことができた。それとも、過酷な背景に映えるシスターフッドが、意外とわたしの好物だったのかもしれない。
    不勉強なもので近代史があまり良くわからず「そういうもんなのか」でいろいろを済ませてしまった。もうちょっと勉強してからもう一度読み返したい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.12.10

  • 山菜おこわ

    山菜おこわ

    単行本のほうを読みました。実際に存在していた"からゆきさん"たちに通じるお話でした。
    心苦しい気持ちになるところもありますが、苦界に生きる女たちの強さを伝えてくれます。

    投稿日:2022.10.12

  • みたらしだんご

    みたらしだんご

    日本から大陸に渡った少女の成長物語。
    彼女たちは生きていくために、自分自身を商売道具としている。
    フミとタエ。まったく違うタイプの2人が支え合って、時に嫉妬し合い、強く成長する姿には力をもらった。
    ミの芸妓らしからぬ強い物言いはスカッとする。続きを読む

    投稿日:2022.07.19

  • 月子

    月子

    このレビューはネタバレを含みます

    シリーズ1~4巻全てを読んでの感想。相変わらずこの作者の書く女性像は格好良い。波乱万丈で、時代的背景も含めて壮大な物語だが、ちょくちょく乙女心を刺激する面白さもある。フミは誰と一緒になるのか、と気になっていたがそこは須賀さん。そんな単純な話ではなかった。え、そうなるの!?と思いつつ1巻のシーンを思い出すと感慨深くなったり。

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    投稿日:2020.07.26

  • MIKU

    MIKU


    芸妓とか遊郭とか聞いたことはあっても、実際その中がどうなってるのか知らなかったから女郎たちのあまりの人権のなさにびっくり。

    続きも読みたい。

    投稿日:2020.07.03

  • irobana

    irobana

    面白かった!
    最近何かとこの時代の朝鮮に触れることが多い気がする

    歴史の勉強にもなるなぁ
    髪型とかいちいち調べたりして…

    このおフミが千里をかけるお話。これから先どんなことが彼女をまっているのだろう。
    続きが楽しみ
    続きを読む

    投稿日:2019.02.03

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