【感想】ネオ・ファウスト(2)

手塚治虫 / 手塚プロダクション
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • 事前情報なしに読み始めました。

    手塚作品は火の鳥、アドルフに告ぐ、ブッダ、ブラックジャックなどを好んで読みます。
    第一巻を読み始めてまず、画が手塚作品の円熟期にあることに気が付きました。上記の作品を好む私には好印象でした。1ページの情報量にも満足、よって少ないページで既に充実感に満たされることに対しては今更驚きもしない私です。一巻の中盤に辿り着く頃には、おや??相当なものに巡り会ったぞ?これはいつも個人的に全てのまんがの比較対象になる「火の鳥」が引き合いに出される極めてレアな好感触です。一巻読み終えた時には、ある部分、大好きな火の鳥を超えてしまっているという複雑ながら嬉しさの方が勝る貴重な体験に胸を踊らせました。ここである疑問が生まれました。「なぜ、今までこの作品を知らなかったのだろう」
    多くの人は知っていた情報なのだと思います。そうです、この作品は未完なのです。第一部が終わって、第二部のページ数の少なさに驚きましたが、読み進めてみると…そこにはラフな下書きがあるばかりで…。。この時に初めてこれは手塚の遺作であることを理解しました。貴重なラフを見た想い。最期まで情熱が途切れなかったことに対する尊敬。これまで以上に惜しい人を亡くしたという実感。。 これだけは言わせてください。手塚治虫は最期まで天才でした。美談にするのも安っぽい。 最後のラフを見る度に、安っぽい美談にする前に、私はこのラフをこれからの人生の礎にすることに決めました。
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    投稿日:2013.11.15

ブクログレビュー

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  • ピヨピヨ

    ピヨピヨ

    『ファウスト』の手塚流解釈を学園紛争真っ只中の日本に持ち込んで繰り広げられる、「手塚治虫ファウスト作品3部作」の最後の作品(未完)。手塚治虫の絶筆は他にも『グリンゴ』や『ルードウィヒ・B』などがありますが、個人的に最も絶筆であることが悔やまれる作品です。完結した第一部だけとっても、あまりの名作っぷりに、リアルに唸らされること間違いなし。続きを読む

    投稿日:2008.04.24

  • ウルトラ・オヤオヤ

    ウルトラ・オヤオヤ

    KUMIさんへのコメントにも書いたが、お元気な頃の手塚先生に一度だけ、お目にかかったことがある。名古屋の星が丘三越にて手塚治虫展が開催された時にでかけたら、ちょうどサイン会でファンの方に、にこやかに談笑されておられた。ワタクシがそこに行った時は、もう整理券の配布が終わっていて、列には並べなかったので、遠巻きに横からあのベレー帽とめがねのお姿と元気な声を聞くしかなかった。続きを読む

    投稿日:2008.04.13

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