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花村萬月 / 角川文庫 (22件のレビュー)
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総合評価:
C
素晴らしい
イグナシオが花村萬月にはまったきっかけです 花村萬月作品の中で一番好きな作品です
投稿日:2017.07.09
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ありんこゆういち
内容(「BOOK」データベースより) 神父や修導士の厳しい監督のもと、社会から完全に隔離した集団生活―修道院とは名ばかりの教護施設で、混血児イグナシオは友人を事故に見せかけ殺害した。修道女・文子は偶然…現場を目撃するが、沈黙することをイグナシオと約束する。“人を裁けるのは、神だけです。”静謐に言い放つ文子にイグナシオは強く女性を意識し、施設を脱走する最後の晩、初めて文子と結ばれる。そして、己の居場所を探して彷徨い新宿歌舞伎町に辿り着いたイグナシオは、新たな生活を始めるが…。続きを読む
投稿日:2019.11.05
nasunonasuo
破戒的、暴力的だけど、宗教的。ペシミスティックでもあり、紫色の小説だった。イグナシオが様々な人と出会い、愛や温もりを知るたびに、その自我は密かに、しかし確実に崩壊へ進んでいく。差別を定義するのはすごく…難しいけど、あいつに言われるのはいいが、こいつに言われると腹が立つ、と超主観的に説明していたイグナシオの理論には共感できる。多分、差別なんてそんなもんだ。深く、エグい。続きを読む
投稿日:2017.08.11
なー
「ゲルマニウムの夜」の元本だそうです。 美形で賢くて性格が曲がってて・・・って、 ラノベかマンガみたいなキャラクタ設定だなあ。 ・・・・ でもどんなに茶化しても、やっぱり信仰心って美しい。
投稿日:2014.09.27
mi-key
原題は「聖殺人者イグナシオ」。芥川賞受賞作「ゲルマニウムの夜」の原型ともいわれる作品。 教護院で育った主人公のイグナシオは、抜きん出た美貌と知能を持ちながら、生きるべき場所を探しあぐね、暴力や殺人によ…ってのみ精神の解放を味う。 冒頭から親友をバットで殴り殺すという衝撃的なシーンが展開される。暴力と性行為にまみれたかなりグロいストーリーながら、なぜかその彷徨に純粋なものを垣間見てしまう。一見強かでありながら何かにすがるように生きるイグナシオに対して、精神的に揺るぎがなく、自立した女たちの存在もまた物語の中枢をなしている。続きを読む
投稿日:2012.09.25
andokii
このレビューはネタバレを含みます
洗礼名・イグナシオという混血の青年が感情と理性の狭間で揺れ動き、殺人を重ね、神・生・祈への狂おしいまでの欲求を追い求めるお話。 宗教的なものに興味をそそられる場面はありましたが、現実味に欠けすぎている面も。 それとも現実とは意外に非現実的なものなのか。 ただ、イグナシオのむき出しの欲望は誰もが理解できるはず。
投稿日:2011.12.13
species5618
悲しいぞ。萬月を読むと、鬱になってしまうぞ。 いくつか読んでいると、同じようなパターンが多いことに気がつくが、萬月自身言うようひとつの素材を繰り返し使わないのはもったいないとか。 とにもかくにも、萬月…読むとダメージでかい。続きを読む
投稿日:2010.10.29
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