【感想】笑いの現場

ラサール石井 / 角川SSC新書
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
2
4
5
1
1
  • プロの目から見る“お笑い論”

    ラサール石井が笑いの世界に足を踏み入れた時から現在までの自伝的な話だけではなく、自身関わったり、その時代感銘を受けたお笑い番組やお笑い芸人をプロの目から分析し、なぜこの笑いがこの時代にマッチしたのか、実にうまく評しています。
    ラサール石井の笑いに対するひたむきな姿勢が伝わること、また、ビートたけし、明石家さんま、ダウンタウンらのお笑い芸人の凄さを解りやすく解説しているところなど、あまり笑いに興味のない私も楽しむことができました。
    ただ漠然と見ていた“お笑い”ですが、やはりプロの見方は違うのだな、と改めて感心しました。また非常に読みやすく、簡潔にまとめられた文章はお見事です。
    私が感じた見どころは、審査員を務めたM-1グランプリの裏側と、作者自身の真摯な評価方法だと思います。現在はお安くなっていますので、お笑いに興味のある方は是非読んでみてはどうでしょうか。
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    投稿日:2015.05.16

ブクログレビュー

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  • てるしん

    てるしん

    芸人の社会における立場の変遷を感じ、これまでも同じように存在していたように思っていた「テレビの世界」は案外最近に作られた枠組みなのだと理解できた。

    個人的には、著者であるラサール石井さんに対しては、現役バリバリのところを見ていなかったということもあるかもしれないが、お世辞にも面白いというイメージはなく、コント赤信号というトリオもこの本で知ったぐらいであったため、前半を占める彼らのストーリーは面白くなかった。

    ただ、期待していた「お笑い」に対する考察については、概ね満足はできた。ただ、そこでもこの本が発刊されているのがある2008年ということで今から13年以上前の話しかないため、大いに楽しめたというわけではない。

    したがって、今後こういった類の本はなるべく控えようかと思った。

    112
    さんまさんから学んだことは「トークはサッカーのようなものだ」ということだ。それぞれが自分の役割をわかって行動し、ボールを廻しているうちに誰かがシュートをする。できるだけいいボールをアシストしているとたまに自分にも絶好のボールが来る。そういう時はそれを思いきりシュートする。
     それまでのテレビ番組では、そういう連携プレーなしにただみんながシュートを狙っていただけであった。
    →この部分がハイライトである。
    →→逆に、この部分を紹介記事で見たから読んだのだが、ここだけであった。
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    投稿日:2021.05.30

  • tagutti

    tagutti

    <目次>
    第1章  コント赤信号で見たお笑い界~ノンフィクション編
    第2章  お笑い芸人列伝~評論編

    <内容>
    1980年代からお笑い界に居続ける、コント赤信号のラサール石井。1980年代から2000年代までのお笑い界の変遷を、自伝的な部分と評論でまとめた本。わかりやすい文章で、やはり頭のいい人だと思った。
    M-1の解説や「お笑いビッグ4」の評論など、お笑い界の重鎮らしい内容がいい。横須賀市立図書館。
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    投稿日:2015.09.29

  • ドラソル

    ドラソル

    お笑い芸人のラサール石井が語る、お笑いの変遷史と主要お笑い芸人について綴った一冊。

    かつては作り物の世界が好まれたのが、リアリティが好まれるようになり、現在は空気を作れる(読める)人がトップというのは、なるほどと感じた。続きを読む

    投稿日:2015.05.24

  • masashelf

    masashelf

    お笑いの歴史がこの一冊で分かるのはとても面白い。大物芸人の笑いの視点を分析してなぜ面白いと感じるかを論じているところはさすがだなと感心させられる。またM-1の審査方法の舞台裏はなかなか興味深かった。

    投稿日:2014.01.13

  • Yoshiki

    Yoshiki

    著者に笑わされた記憶はあまりないですが、
    そんな著者が長きに渡り笑いの現場でポジションを築き、
    その位置から冷静に分析してきた「笑い」について、
    分かりやすく書かれています。

    テレビでお笑い番組なんかを見ながら育ちましたが、
    その裏側や、流行の変遷が良く分かり、面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2013.02.01

  • yasu.sasaki611

    yasu.sasaki611

     昭和40年代以降のお笑い業界の変遷が記されている。懐かしい話が満載だが,単なるお笑い文化史を綴ったものではなく,タレントに対する深い洞察と分析がなされていて,なかなか面白い。

    投稿日:2011.08.25

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