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村山由佳 / 文春文庫 (114件のレビュー)
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総合評価:
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「女性」というものが描かれている
下巻は愛情を求める女性の弱さ、欲の深さ、男性との駆け引きといったものが表れているように思う。 主人公の欲求不満というのは、肉体的にもだが、精神的な部分も大きいように思うし、 愛を求めている女性について…生々しく描かれているように感じた。それ故に官能要素が多め。続きを読む
投稿日:2014.08.26
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山賊パスタ
野獣系の男から、今度は草食系の男に。ようやく落ち着くのかと思いきや、ジョーカー的な男が現れて、今度はそちらへ。 草食系の男の嘆きが哀しい。 結局、主題は、 自由とは、すなわち孤独である。 自由とは自…己責任。自分でしたことは、自分で責任を取るしかない。 てことかな。 続きを読む
投稿日:2024.03.23
パナマの潤
上巻の方が苦しかった。下巻はある生き方の「行きつく先」を見せてもらった感じ。 ・決して幸福な生き方とは言えないが、それでも今この生き方を選べる限り、奈津はそうするしかないのだろう。身体の熱を冷まし続…けることと、自由を求めるのであれば、この結末しかあり得ないのかな。 ・自らの「賞味期限」が来た時、奈津はどうするのだろうか。その頃に奈津が枯れ果てていれば良いものの、そうでなければ地獄だ。 ・この生き様、この苦しみ、この悦びを作品に昇華できる奈津の才能は幸いだ。凡人はこの生き方に呑まれ、ただ身を持ち崩し、倦んで人生を終わるだろう。その意味で、非常に救いのある舞台設定である。これが無かったら、マジで悲惨。 ・手に入れるためには、手放さないといけないのだ。特に、にんげんというものは。 今の私には「昇華」の方法がない。新しい可能性を掴むために、今手の中にある大切なものを手放す勇気もない。ただ「このまま死ぬのはいやだなぁ」とだけ思うだけで、ぼんやり日々を過ごしている。 ので、とりあえず、筆を執った。私だってやってやる。続きを読む
投稿日:2023.08.26
読書 初心者
このレビューはネタバレを含みます
終始、奈津の考えに寄り添うことが出来なかった。 性にだらしない女だ…と。 でも奈津を全面的に否定するつもりもない。その人の価値観や考え方は幼少期の環境によるものが大きいのだと私は思っているからだ。奈津も両親の呪縛から逃れられない被害者のひとりなのかもしれない。 素敵なパートナーがいて、天職があって、埼玉の田舎に大きな家があって、一見幸せな女性にみえるけど。 現状に満足出来ず、色んな男と関係を持ってみて、奈津は最後に気づく。 結局、普段の小さな幸せに感謝できないと、人って幸せになれないのかな〜。 私には同棲中の彼女がいるが、彼女がこうなってしまったら…と考えただけでも不安になるな〜。
投稿日:2023.06.02
kewpie00
row&rowとテーマはほぼ同じ。やり手の主人公女性が、子供時代に母から抑圧されていたのを起源として、格下(と本人達が思う)の夫の支配下にある生活から逃れられないでいたところから、殻を破ろうともがく。…性的描写が多くて読み飛ばしてしまうほど。続きを読む
投稿日:2023.05.21
nmiosuke
坊主のくだりとかクソかと思ったけど。 みんな同じ、結局そんなもん。どちら側にもなりうるということかしら。これ、最後まで読まないとなやつですね。 自由とはさびしい。そこは共感できるなー。 結局のところ不…倫してる岩井先輩はあれやねんけどなんか嫌いにはなれない。続きを読む
投稿日:2023.04.30
くろ
今まで好きだった相手に、1つのきっかけで冷めてしまうこともあり、この作品ではその過程がわかりやすく書かれていた。 同じ言葉でも、その時の相手に対する好感度により感じ方は違ってくるのだということも物語…で感じさせられた。 ★印象的なフレーズ 「ああ、まずい。たいていのわがままなら飲み下してもみせるけれど、こと寂しさに関してだけは、自分は本当に、ほんとうに駄目なのだ、、、、、、。」続きを読む
投稿日:2023.01.03
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