【感想】ラッシュライフ

伊坂幸太郎 / 新潮文庫
(1947件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
571
735
442
65
17
  • ジグソーパズルを組み立てていくような感覚の物語

    何度も再読していますが、いつ読んでもお見事の一言。
    5つの物語(メインは4つ)が同時並行に語られています。それぞれの物語がちょっとずつリンクしていて、うまく一つの物語になるよう構成されている。
    本当にキレイにいろいろなモノが絡み合っているなぁという印象で、意外と現実もこういうモノかもしれませんね。それにしても出てくる登場人物にムダがないなぁ。続きを読む

    投稿日:2013.10.03

  • 全開 伊坂ワールド

    独特の世界観です。
    ややこしいのですが、最後の最後でつながります。一気読みです。
    ものすごく完成度の高い作品だと思います。
    面白いです。

    投稿日:2014.10.24

  • エッシャーのだまし絵をモチーフに物語る意欲作

    金持ちの画商と彼に付き添う女性画家、リストラされて家族も失った男、新興宗教の教祖と信者、自分の仕事に美学を持っている泥棒、etc…。仙台を舞台に生きる、多種多様な人物の群像劇かと思いきや、終盤でバラバラだったストーリーが一気に交差し、つながっていきます。
    途中、死体を処理する話も出てきて、生理的にダメな人もいると思いますが、一気に盛り上がって終わるラストは圧巻。読後感もさわやかです。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.21

  • 素敵な素敵な泥棒さん♡

    まだ伊坂作品は完全に読み切れていませんが、個人的には今の所この作品が頭一つ飛び出て1位です。
    なんというか凝った仕掛けや多大な演出、繊細な文調、奇抜な設定・・・
    物語を楽しませてくれる要素は膨大にありますが、この作品はそれらの要素を厳選しそして練り上げ重厚な物語を仕上げています。
    人生が交差するところに物語があり
    というのが読後の第一の感想でした。
    ちなみに第二の感想は
    泥棒さんかっこ良すぎ♡
    でした。

    是非この作品で伊坂ワールドを堪能してください♪
    続きを読む

    投稿日:2013.09.30

  • 独特の作風に魅入られます!

    同時進行で物語が交差しそして繋がっていく。すべての伏線が1つずつ繋がっていく感動物です。
    読者をだますわけでもなく、自然にそれぞれの人生が交差していく。
    デビュー作の「オーデュボンの祈り」ら読み始めて伊坂幸太郎の2作目ですが、どんどん完成されていくほんわかした作風に魅入られました。続きを読む

    投稿日:2014.09.10

  • 初めて読んで、この作家の大ファンになりまして…大当たり!

    ミステリーの枠を越えた感動がある、凄い作品で一気に読んだ。
    小説なんてものは、毎日の生活と格闘している人々には
    息も詰まるほど退屈な話だろうけど、
    「未来は神様のレシピ」にかかっているにせよ、
    「人生にプロフェッショナルがいるわけがない。・・・
    全員がアマチュアで、新人なんだ。」
    そんな素敵な言葉が、この寓話には宝石のようにある。
    もしかすると
    外れかかっていた生活の車輪がもとの軸に収まって
    生きる力を取り戻すことができるかもしれない。
    そんな奇跡さえ生まれてきそうに想わせる小説なのだ。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.05

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ブクログレビュー

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  • かのん

    かのん

    【2024年106冊目】
    神を信じる青年、就職活動が上手くいかない男、権力を振りかざす男と逆らえない女、美学を持つ泥棒、殺人を企む男女、人々の隙間をいく野良犬――十人十色の人生が交錯する4つの物語。あなたの人生における行動は他の誰かの人生に影響を与えているのかもしれない。バタフライエフェクトで引き起こすそれぞれのラッシュライフ。

    私、「小説は大好きだが登場人物の関係性とかがわからなくなって悩んでしまう侍」なのですが、今作は10人以上の登場人物がいる、かつ時系列が行ったり来たりするのに全く迷うことなく、「こ、こことここが繋がってたのか!」「ここが関係性があったのか!」とすんなりわかる構成になっていて、本当に見事な作品でした。

    「普通の街の物語が書きたい」という思いで書かれた伊坂幸太郎さんの二作目ですが、誰かにとっての日常が第三者(読者)から見ると特別に溢れていて、「人間はひとりひとりが主人公であり、誰かの脇役なんだよなぁ…」と思うなどしました。

    結構長めの話ではあるんですが、読み終わった後はそれぞれの登場人物たちの行く末をもっと見たい!と思いました。「あとは想像にお任せしますね」といった感じではありますが、決して放り出したかたちではなく、日常を切り取った物語なので、行く末なんてものはきっとないんでしょう。

    しかし話の構成が上手すぎる上に、文体のテンポも良いですね〜。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • 正木 伸城

    正木 伸城

    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1786342192388460697?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    投稿日:2024.05.03

  • 矢沢一之助

    矢沢一之助

    途中「うん?」と思う事がありましたが、最後には時系列が合わさってそれぞれの終着点を見る事ができました。出逢うはずのない人が小さな出来事をきっかけに出会い、それでまた人生が好転する。
    凄く考えさせられる作品でした!!続きを読む

    投稿日:2024.05.01

  • ぱっぴい

    ぱっぴい

    ミステリー要素は少なめ。伏線回収の気持ちよさも薄め。伊坂幸太郎先生の作品の中で比べるとインパクトがあまりなかった感じ。「結局あれはどうなったの?」がやや残る。

    投稿日:2024.04.28

  • あでにん

    あでにん

    このレビューはネタバレを含みます

    全く関わらなそうな人物たちの5つの視点の物語が同時に進行していく。
    それぞれが何か大きなものを抱え生きている。
    そんな中登場人物たちによる少しの関わりから、やがて大きな変化が訪れ5つの視点が混ざり合う。

    読み始めのときから、みんなが関わるのかなあと予想はしていたが想像をはるかに超える伏線の数々にもう一度整理しながら読みたい一作だった。
    実際今自分が生きている人生も、何か少しの偶然によって大きく変化してしまうものなんだと改めて実感させられた。
    初めての伊坂幸太郎作品だったので次読むのも楽しみになりました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.24

  • おすし

    おすし

    伊坂幸太郎作品の中でも特に好きかも。技巧のスタイリッシュさと文学的な美しさのバランスが良かった。
    「感情を持って、記憶を操作する。嘘を吐いて、人を出しぬいたり、名誉を欲したりする。ジャズも演奏する」p.223続きを読む

    投稿日:2024.04.22

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