【感想】水滸伝 四 道蛇の章

北方謙三 / 集英社文庫
(65件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
18
23
16
0
0
  • 宋江は武松と共に旅をはじめ、まずは南へ!

    書籍説明では、青蓮寺が馬桂を騙して・・となっていますが、作中の流れはもう少し複雑(?)です。林沖を投獄したり、青蓮寺のキレ者としてたびたび登場してきた李富の内面もからめて描かれていて、敵方にも人間味を感じるようになりました。

    宋江は武松と共に旅をはじめ、まずは南へ。掲陽鎮を経て、情報伝達網をつかさどる戴宋のいる江州へ。長江の南岸の街です。宋江はのんびりしてるつもりのようですが、けっこう物騒な旅です(笑)。後々に大きな存在となりそうな人物も巻き込みつつ、目的地に到着。しかし、すでに青蓮寺の手のものが先回りしていて・・!?

    すごく地味なんですけど、鍛冶師の湯隆がいい味出してると思います。こういう黙々と梁山泊を支え続ける人たちにもスポットライトを当てるのがいい。ほかの人物も再登場のさせ方がうまくて、ああ・・あいつかあ、と読み進むことができるのもすごくいい。108星の名前と特徴がすらすらと出てくるほど覚えてませんからね(笑)。

    次巻も楽しみです。
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    投稿日:2016.09.04

ブクログレビュー

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  • 彩海本

    彩海本

    相変わらずの一気読み。
    止まらない。
    止まらない!!!!!!

    そして、あとがきでの一言、、、待ってまって、楊志が拾ったみなしごの楊令があとあと、、、、

    なに!?あとあと!え!!!!

    そこがあとで、なに!?まじ!?

    ちょっと待って、え!

    あぁーーー!!ー


    楽しみだぁーーー!へぇーこの子が、えぇあとで?なに?活躍するの?へぇ!あのモノも喋れなかったあの子がねぇ。

    と、近所のおばさんになった気持ちになっちゃう今日この頃です。
    そんなふうにまで、水滸伝の世界にどっぷり浸かってます。
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    投稿日:2023.11.16

  • sakopy

    sakopy

    このレビューはネタバレを含みます

    主人公って
    何なんだろう、誰なんだろう
    これだけキャラクタがいるのに
    いろんなのが積み重なってきます
    好きなキャラクタ
    立場が違うだけで
    それぞれの思いを重ねていく
    伝説の物語
    伝説が繋がっていく物語
    良いなぁ

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    投稿日:2023.09.18

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    今後の大活劇に向けて静かに時を重ねる第四の巻です
    こういった大長編では仕込みの回ともいえる落ち着いた巻が必ずあるんですが、そんなんも超面白い『北方水滸伝』でございますよ

    これまでも何度か書いてるんですが、面白いヒロイックファンタジーを産み出すには、いかに魅力的な敵を生み出せるかにかかっていると思うんです
    え?『水滸伝』てヒロイックファンタジーだったの?っていうのは今いいじゃない
    今いいじゃないそれは

    で、この『北方水滸伝』はめちゃくちゃ魅力的な李富という敵を生み出しています(もちろんアニキの創作キャラ)

    いやもうこの李富がさ、ちょっと油断すると好きになっちゃいそうなのよ
    もう悩みまくりで、そんで愛情深くてつか愛に溺れて、要するにめちゃくちゃ「人」なのよ
    そして彼なり志を持ってるの
    そんで梁山泊と対峙するわけ、もちろんかなり悪どいことしてくるんだけどさ、やっぱり官軍てこともあって自分たちこそ「正義」だと思ってるし、彼らなりに国や民のことも考えてるわけ
    つまり「正義」対「正義」の闘いなのよ
    どっちも「正義」であるがゆえに、そこからいろんな悲劇が生まれるのよね

    そして官軍側もこれからまだまだ魅力的な人物が出てきそうで楽しみ
    物語はさらに不穏な空気をまといつつ次巻へ!


    はい一〇八星ぜんぜん違うやん!のコーナー!
    今回は第八十八位の好漢、地弧星の金銭豹子(きんせんひょうし)湯隆です
    『北方水滸伝』では鍛冶屋一本ですが、オリジナルでは鍛冶屋兼軍人で武術に優れていて戦場でも活躍しています
    オリジナルでは博打にはまって落ちぶれていますが、『北方水滸伝』では愚直で手を抜くということを考えたこともない職人で全く正反対です

    また、梁山泊入のきっかけは李逵と義兄弟になったことですが、こちらではまだ出会ってもいない状態で、最初から梁山泊にいます
    今後二人は仲良くなるのかも見どころかもしれませんね

    それにしても北方謙三アニキは戦わない人たちの描き方が本当にうまい
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    投稿日:2023.09.07

  • toshi1231

    toshi1231

    官軍の諜報活動が活発化。叛乱軍のリーダーたちは次の展開を模索しつつそれぞれの活動に乗り出していく。ますます引き込まれる第4巻。

    投稿日:2023.08.14

  • あかね

    あかね

    晁蓋……あまりにも魅力的すぎませんか???
    誰にでも分け隔てなくニコニコ接してくれる部長ポジやん?こんなんみんな好きになるやん??
    ・楊志の自虐に顔を上にむけて笑った晁蓋
    ・湯隆と刀を打つ晁蓋
    ・宋江に自分が打った刀をあげたい晁蓋

    林冲×楊志のシーンもよかった。
    強すぎるもの同士でしか築けない絆があるはず。
    私も宋江に思いを馳せながら月を眺めたい。

    寅年に虎やたら殺されてるけど大丈夫かな。笑

    解説も、水滸伝を今!読みました!みたいなリアリティのある文章でとても良かった。

    じわじわと各地で広がって行く叛乱。
    5巻は激動と聞く。耐え切れるのか、私。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.15

  • kumapooooo

    kumapooooo

    おっと盛り上がってまいりました感のある4巻。
    と言っても男と女のラブゲーム的な、伝聞で聞いた話を信じて裏切られたと思い込む、という、実に古風な展開。まぁ1000年くらい前だろうし、古風も何も、だけんど
    最後は、続きは次週!みたいな終わり方なんでもう気になって夜も眠れないよ!
    続きを読む

    投稿日:2021.11.09

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