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あさのあつこ / 講談社文庫 (235件のレビュー)
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総合評価:
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3
これ本当に児童書?!
どこかで児童書の扱いにされていたのを見て読むのを躊躇していたのだけど、読んでみたらとんでもない!大人でも十分に楽しめるクオリティでした。さすが、あさのあつこさん。 環境も人間も完璧にコントロールされた…聖都市No.6に生きてきた紫苑と矯正施設に犯罪者として閉じ込められていたネズミがある台風の夜出会ってから運命が動き出す。近未来SFとして舞台設定もしっかりしているし、主人公の二人の少年が実に対照的でそれでいてお互い惹かれあっている様子、No.6と二人の少年の物語がこれからどう展開していくか楽しみです。続きを読む
投稿日:2013.11.25
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1
都市の裏側、人生の裏側。
安全で清潔な都市に住む少年と、その都市の「裏側」から来た少年が出会った。 原因は、台風の夜に窓をあけっぱなしにしたこと。 都市の少年は「裏側」から来た少年に引きずり込まれる形で非日常へ……と思いきや…、彼をそこへ追いやっていたのは、彼の安住の地だったはずの「都市」そのものだった。 自分が住む日常の真実に自分だけが気付き、冒険に身を投じていく。このシチュエーション、少年少女なら心躍るに違いない。 相手が宇宙人や異世界など突拍子のないものではなく、最も身近な都市とその環境という分かりやすいものである点は、文中のひらがな率が高いのと同じように「子供むけ」の手段のひとつと言えるかもしれない。 だがそれは同時に、身近な風景だからこそ子供相手であっても誤魔化しがきかない、諸刃の刃ではなかろうか。 これは子供たちに「現実」をつきつける児童書だ。 そんなもの、大人が読んだって面白いに決まっている。続きを読む
投稿日:2014.02.06
理科好き
シリーズを読むかどうか
長いシリーズなのは知っていて,お試しのつもりで読んでみました。 設定はちょっと面白いかなと思って。 まぁ,つぎも読んじゃうんだろうなぁ。
投稿日:2015.10.18
KK
完全な幸福とは何だろう
あさのあつこさんの小説には,いつも考えさせられる。 このNO.6では,人間にとっての幸福というのは,一体何なんだろうと。 病気,飢え,貧困,戦争といったものと無縁の世界。もちろん,それらが「幸福」の要…素の一つであることは確かだ。 都市国家NO.6,紫苑そしてネズミ。生きるとは,そして幸福とは何だろうかということを追う物語の始まり。続きを読む
投稿日:2014.09.18
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マッピー
このレビューはネタバレを含みます
小説世界と登場人物の紹介の巻という感じで、まだほんの序章。 主人公の紫苑は、12歳の誕生日の夜、怪我を負った少年を助ける。 応急手当をし、食事を与えただけであったが、「ネズミ」と名乗る少年は凶悪犯罪者の烙印を押され、護送中に脱走したのだった。 そのため、NO.6は紫苑を不適合者と判断し、母親ともどもエリートのすべての特権をはく奪し、NO.6の辺境へ追いやった。 ちなみにNO.6とは、都市国家の名前で、このような都市がいくつもあるものと思われる。 4年後、公園管理の仕事をしながら進学のためのお金を貯めている紫苑のまわりで、不審な死体が頻発する。 急激に老化し、即座に死後硬直が訪れては解ける、そしてすぐに腐敗する。 当局はそれをすべて紫苑の仕業であるとでっち上げ、紫苑を逮捕しようとするのだが、間一髪で「ネズミ」が紫苑を連れ去り逃亡することになる。 というところまで。 まだ全貌が見えないので、この先話がどう展開していくのかはわからないけれど、全体主義の都市が市民を守る一方で不適格者を排除するというのが、新井素子の『大きな壁の中と外』を彷彿させる。 好き。
投稿日:2024.03.20
すー
謎に包まれたNo.6が不気味に感じる一方で、登場人物達が生き生きと描かれているのが対照的です‼︎もし4年前のあの嵐の日に戻れたとしても、今までの恵まれた生活を捨てて、ネズミを助ける選択をする、と言い切る姿勢が紫苑の優しさをよく表していると思いました‼︎No.6で今何が起ころうとしているのか…その謎を読者も一緒になって追っていける物語です!
投稿日:2023.05.11
シロイトリ
序章の一巻という感じ 回りくどさのない読みやすさ。 ネズミと紫苑の会話がテンポよくて好きだし、ネズミと紫苑の思考回路がなかなかにハマる。賢い主人公が好きな方はこの2人のこと気に入るのでは? 「あい…かわらず天然だな」 この一文でニヤッとしてしまったし、共感してくれる人がいたらとても嬉しい。 偶然が引き寄せた運命の出会い。これから2人がどのような行動にでるのか気になるしNo.6についても気になります。続きを読む
投稿日:2023.05.03
Timmy
児童文学なだけあって、人物も情景も読んでて凄くイメージできる。 なぜかネズミが凄く美少年に思える、、! 先が気になってしかたない。
投稿日:2023.04.21
iamakawa
読了。昔バッテリーしか読んでなかったけど、こんな骨太SFがあさのあつこにあったとは。作品中の2013年には全く追いついていないけど、それでもだいぶ世界観が高くなってきて逆にリアル。
投稿日:2023.03.21
そーご
読みやすい。すごくスラスラと読める。 初めての、あさのあつこさん。最近なかなか小説をスラスラと読めなかった自分も、この小説はとてもスラスラと読めた。 ディストピアと言うべきか。理想都市と思われたNO….6に、市民である紫苑と、紛れ込んだネズミ。この2人が中心となって描かれる小説。 シリーズものなのでこれから続いていくんだろうけど、中々先が読めない面白い展開になっているので続きが楽しみ。続きを読む
投稿日:2023.02.25
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