ネットで故人の声を聴け~死にゆく人々の本音~
古田雄介(著)
/光文社新書
作品情報
インターネットと「死」をとりまく環境は時代によって大きく変化していく。消えずに残された過去は、生きている私たちの現在と未来をどう方向づけるのか? 故人がインターネットに残した足跡とどう向き合うのが正解なのか? 空間や時間をこえて届いた鮮烈なメッセージに耳を傾ける。「東洋経済オンラインアワード2021」MVP獲得の好評連載が一冊に。
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商品情報
- 著者
- 古田雄介
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 光文社
- 掲載誌・レーベル
- 光文社新書
- 書籍発売日
- 2022.03.30
- Reader Store発売日
- 2022.03.16
- ファイルサイズ
- 37.9MB
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この作品のレビュー
平均 3.5 (6件のレビュー)
-
前々から、自分自身が偶然「既に故人となった方のHPやブログ」に遭遇した際に心がザワザワする感じがあって、少しでもそのザワザワの解明に繋がれば、という思いから手に取った。
そもそもがインターネット上の…記事というのがどこまで真実であるかは分からないし、そこに加えて、そのHPなりブログなりSNSなりに投稿された所謂「死亡報告」の「その後」が実際どうであったかは、第三者はもう知る術を持たない。
それなのに、どうしてそういった死を意識させるサイトというのはこんなに人の心をざわつかせるのだろうというシンプルな疑問があった。
基本的には、自分と地続きの誰かのつぶやきだから、自分に還ってくる感じがあってザワザワするのかもしれないと思った。
「生死」の「生」に近い側にいられるというのは本当にただ運が良いだけにすぎないし、いつその状況がひっくり返るかも分からない。だから、なんというか、先行研究者のささやかなレポートでも読むような気持ちで、自分と繋がるどこかの話として、時に恐怖や安堵や感心を覚えながら、ついつい読み耽ってしまうのだと思う。
人によってはデリケートな分野の話題なのでは、と感じることもあるだろうが、デリケートな要素を含むからこそ、本来はもっと日常的に触れてその感覚に馴染んでおくべきなのだ。身近な人や自分がその状態になってから情報を求めるのでも決して遅くはないけれど、先に知っておくことで、もう少し冷静に歩んでいけそうな気がする。
この本で紹介されている15の例はあくまで「点」であって、それらを「線」としてまとめた総合的な「結論」は出されていない。だからこそ生々しい。まだ生成途中にある熱を持った何か、といった趣だ。こういったものに日常で触れる機会はあまりない。だから読み進めるのにはエネルギーを使うが、読了後はまさに「良い経験を積めた」気持ちになる。続きを読む投稿日:2023.10.03
このレビューはネタバレを含みます
ネット上にはたくさんのブログがある。中には亡くなっている方もいる。
レビューの続きを読む
この本では多くの亡くなった方のブログを取り上げている。闘病記、自殺願望者、日記、事件の被害者。私が読んだ山口さんの事例もあった。
…
山口さんの事例を読んで感じたのは、そんな簡単なもんじゃないということ。もっともっと心の奥底から叫ぶ声があったんだよ。本書は多くの事例を取り上げるから、そんなに掘り下げられない。やっぱり心の機微を追うには、実際の本やブログを読むべきだと思った。若くして白血病を患ってワイルズさんもそうだと思う。
ブログは運営会社がなくなってしまったら、ブログもなくなってしまう。そんな中、読者や縁ある人たちがブログを運営し続けていたりするのは素晴らしいことだと思った。
以下、各事例で印象的なこと。
不気味男さん、幼少期、アルコール中毒の父がインコを外に出し踏み潰した。酷すぎる。家庭環境が暖かいって大事。
のんさん、がんになっても1人ぼっちなのは悲しい。
バッチさん、空手家でありベーシスト。尋常でない前向きさを持っている。悲しいことがあったら読むべき。
落下星さん、糖尿病から腎不全になり、両足切断。それでも酒がやめられない。アルコールの怖さが分かるとともに、それでも全く悲観するところがないのがすごすぎる。その時できることを考える姿勢は学びたい。
さっちゃん、80歳でブログを始める。90歳ブロガーとしてテレビで話題になり人気に。いつ人気になるかわからないもの。
私もいつ有償ブログを閉じるべきか、終わりを考える。プラスになっているならまだしも、現状はマイナスの資産であるので、このまま去るには申し訳ないと思う。きっと夫は経費を払い続けるだろう。仕事を辞めたら無料ブログ切り替えを考えよう。続きを読む投稿日:2023.08.09
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