谷崎潤一郎犯罪小説集
谷崎潤一郎(著)
/集英社文庫
作品情報
仏陀の死せる夜、デイアナの死する時、ネプチューンの北に一片の鱗あり・・・・・・。偶然手にした不思議な暗号文を解読した園村。殺人事件が必ず起こると、彼は友人・高橋に断言する。そして、その現場に立ち会おうと誘うのだが・・・・・・。懐かしき大正の東京を舞台に、禍々しき精神の歪みを描き出した「白昼鬼語」など、日本における犯罪小説の原点となる、知る人ぞ知る秀作4編を収録。
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商品情報
- シリーズ
- 谷崎潤一郎犯罪小説集
- 著者
- 谷崎潤一郎
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社文庫
- 書籍発売日
- 2007.12.19
- Reader Store発売日
- 2017.06.30
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (84件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
犯罪小説が4作品。
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「柳湯の事件」
「途上」
「私」
「白昼鬼語」収録。
「柳湯の事件」は、上野の弁護士事務所に「人を殺してしまったかもしれない。」と、画家の青年がやってくる。
いろいろと白状するのだけど、その青年の性癖に笑いが止まらなくなってしまった(笑)
なんせ、友達から"ヌラヌラ派"という名称をつけられるぐらいヌラヌラしているものに執着している。
私的に、"ヌラヌラ派"がツボってしまったようです(笑)
読者で同じ感覚に襲われた人いるかなぁ。
「白昼鬼語」は最高!
"ヌラヌラ派"も打ち消してしまうくらい。
真夜中、男二人が節穴から"殺人ショー"を覗き見るのだけど、女の妖艶さの描写が、さすがはタニジュン。
結末は、物語のなかの男たちは担ぎに担がれるのだが、私もまんまと担がれました。投稿日:2015.02.25
「谷崎潤一郎」といえば、明治・大正・昭和の三つの時代に活躍した、『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』などの代表作で知られる、文化勲章も受けた日本を代表する文豪のひとりでしたね。(1965年に鬼籍に入られてい…ます)
本書『谷崎潤一郎 犯罪小説集』には、以下の4作品が収録されています。
・柳湯の事件(1918年)
・途上(1920年)
・私(1921年)
・白昼鬼語(1918年)
本書を読んだことで、いわゆる「文豪」と呼ばれた作家たちとミステリー(犯罪小説、推理小説、探偵小説)作品の関係を調べていくと、非常に興味深いことが多く、そういう点でも、本と読書の魅力を改めて感じることが出来ました。
谷崎潤一郎と本書収録作品のみについていえば、
・日本で最初の本格探偵小説といわれる江戸川乱歩の『二銭銅貨』が雑誌「新青年」に掲載されたのは1922年であり、上記の4作品全てがそれ以前に書かれていたということ。
・クリスティーの代表作の一つの有名なトリックが、その5年前に『私』で使用されていたこと。
(そのクリスティー作品を私は読んでいましたので、トリック自体の衝撃はそこまで大きくはなかったのですが)
の事実には、驚きと共に、谷崎潤一郎という文豪の才能を認識させられました。
収録作品の感想としては、やはり『途上』が最も面白く読めました。
(探偵と会社員の二人だけの会話で構成され、追い詰められていく会社員の感情が恐怖へと移り変わっていく様子が見事に描かれており、秀抜だと思います。)
「やはり」と書いたのは、20年以上も前に『日本文芸推理12選&ONE:エラリークイーン編』を読み、その中に収録されていたからです。
その当時に感じたプロバビリィティーの犯罪(わずかな可能性も、あらゆる機会を利用することによって、ついに必然に変わってしまうのか?:クイーン)の面白さと衝撃を今回も味わえました。続きを読む投稿日:2024.04.14
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