安倍官邸と新聞 「二極化する報道」の危機
徳山喜雄(著)
/集英社新書
作品情報
憲法改正、集団的自衛権、秘密保護法、靖国参拝、アベノミクス、対中・対米外交……。新聞は、それらをどのように報じた(報じなかった)のか。主要紙は「読売・産経・日経」VS「朝日・毎日・東京」という構図で分断され、相反する主張や論調が日々飛び交うなかで、私たちは何を信じればいいのか? 本書では、各紙の報道の“背景”を読みとり、立体的に情報を収集するコツを、実際の記事に即して具体的に解説。また、安倍官邸の巧妙なメディア操作の手法についても分析を加える。この一冊で「新聞の読み方」が変わる! 【目次】はじめに/第1章 「改憲」へのスタンス/第2章 秘密保護法をめぐる報道/第3章 二分化する集団的自衛権報道/第4章 靖国神社参拝とNHK会長騒動/第5章 原発とどう向き合うか/第6章 アベノミクスと経済報道/第7章 外交報道の読み解き方/おわりに――「言論の空洞化」に危機感をおぼえて
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商品情報
- シリーズ
- 安倍官邸と新聞 「二極化する報道」の危機
- 著者
- 徳山喜雄
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社新書
- 書籍発売日
- 2014.08.17
- Reader Store発売日
- 2014.12.26
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (11件のレビュー)
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成熟した言論のためのケーススタディ
同じできごとについて報道しているはずなのに、
新聞によって、受ける印象は全く違うことが多い。それは、著者によると
新聞の論調とは、ファクト(事実)にそれぞれの立ち位置(社論)による解釈が加えられ、独…自のコンテクスト(文脈)が形成されてつくられるものだ。
とのことだ。
著者は朝日新聞社記事審査室幹事である。
朝日新聞の論調ができあがるのに、著者の働きも大きいのだろう。
だが、本書は「朝日新聞として」安倍首相の報道政策を論じるのではなく、
安倍首相(と彼の在任時期に起こったできごと)についての報道を「素材」として
ジャーナリズムのあり方について考えるという趣旨のものである。
分析していく中で、著者は、報道の「二極化」に気付く。
安全保障や原子力などの重要課題について
「朝日、毎日、東京新聞」の報道は似た論調であり、
また、「読売、産経、日経新聞」が似通った論調であることが多いという。
それは今に始まったものではないだろう。
そして、著者の言いたいことは、どちらかが(朝日側が)正しいということではない。
著者は複数の新聞を継続的に読み続けることをすすめる。
その理由として、本文がある。
同じできごとでも、新聞によってこんなにも違うのだから。
序分に見られる次の文に深く考えさせられる。
憲法改正や原発の存廃など国論を二分するテーマで、両者の主張が鋭く対立、
議論が二項対立化し、双方ともにいいっぱなしで終わっているケースが多く見られた。
つまり、深い議論や、第三の可能性を探るといった成熟した言論が成立しにくい状況になっている。
という部分である。
「双方とも言いっ放し」「第三の可能性を探る議論が成立しにくい」
確かに、その通りである。
朝日新聞は吉田調書や慰安婦問題など、
「報道のあり方」以前の問題を厳しく問われる事態となった。
その慰安婦問題などは、問題の朝日の記事にしても批判した産経などにしても、
「双方とも言いっ放し」の最たるものではないだろうか。
本来深い議論がなされ、成熟した言論が待たれるところであるはずなのに、
イデオロギー的であったり、扇動的であったり、攻撃的であったり、まるで噛み合っていない。
これは、メディアに責任があるのは間違いないが、
やはり、二項対立的思考に陥らず、「第三の可能性」を模索すべく
読者一人一人が深く成熟した思考をしていく必要があるだろう。
続きを読む投稿日:2015.02.17
-
大上段に構えたテーマは、メディアが二極化して、しかも言いっ放しではあかんやろと。
だが。
もう安定の朝日新聞品質。
ダブスタ、ナロナムブル、ストローマン、レッテル貼りなどなど。
自分たちが世論を…作るんだと言う傲慢。
自らの正義によう姿が、隣国にダブる。
だからダメなんだ。続きを読む投稿日:2019.12.28
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