新・ムラ論TOKYO
隈研吾(著)
,清野由美(著)
/集英社新書
作品情報
ムラとは何か? それは行政上の「村」ではない。人が安心して生きていける共同体のありかであり、多様な生き方と選択肢のよりどころとなる「場所」を、本書では「ムラ」と呼ぶ。したがって、都会にも「ムラ」は存在するし、むしろ存在するべきなのだ。前著『新・都市論TOKYO』で大規模再開発の現場を歩いた二人が、高層ビルから雑多なストリートに視点を移し、「ムラ」の可能性を探る。東京におけるムラ的な場所――下北沢、高円寺、秋葉原。そして、地方から都市を逆照射する新しいムラ――小布施。そこに見えてきた希望とは?【目次】「都市」が自壊し、「ムラ」がよみはえる 隈 研吾/第1回 「下北沢」/第2回 「高円寺」/第3回 「秋葉原」/第4回 「小布施」/あとがき 清野由美
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商品情報
- シリーズ
- 新・ムラ論TOKYO
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社新書
- 書籍発売日
- 2011.07.20
- Reader Store発売日
- 2014.01.17
- ファイルサイズ
- 1.7MB
- ページ数
- 240ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (24件のレビュー)
-
「村」というものを単に地方の小規模経済圏としてではなく、建築を初め、そこでの生活や社会構造といった観点から考察している。
そもそも、なぜ「村」を「ムラ」と表記しているのかだが、これは著者が戦前の都市…化する社会以前から存在していた村に対し、戦後、村が都市化を経て、再び村化したものをムラと定義している。
ムラの事例として、
下北沢
高円寺
秋葉原
小布施
を挙げている。
アメリカ型の住宅政策で都市化してしまった日本社会は、未来に対して「再開発」という選択肢しか考えられなくなっているが、このシステムがすでに自壊してきていることに、誰もがうすうす気付いているはずである。
だが、誰もが見て見ぬふりをして、日々更新される様々な事象に目を向けている。
この再開発型の思考回路は、すでに無意識レベルにまで日本人の思考に浸透してしまっているが、その産物は、大量生産・大量消費という枠組みの日常化であり、その結果として、われわれは日常的に「社会のゴミ」を排出しつづけるシステムに陥ってしまったとも言える。その清掃の仕方も考えずに。
そんな観点からすれば、本書のムラ論は、本流にならずとも、社会のバランスを取る上で非常に有効なシステムになると考える。続きを読む投稿日:2012.04.15
このレビューはネタバレを含みます
ゾーニングという制度を見直さないと、都市という抱擁的存在は再生できないと思う
レビューの続きを読む
→日本のゾーニングの配慮は女子供には向いておらず、商店街に破れた制服の女子高生のポスターが貼ってあるパチンコ屋さんがあって…こどもに見せたくないなあと思う。そういうゾーニングのされ方は都市的議論にあがらないのだろうか。何が規制してくれるのだ?景観だと思うけども。
日本社会独特のプレッシャーの中で、女性たちが生き残るために、男性には知られないところでひそかに磨き上げてきたものです。
→隈研吾と清野由美の恐らくお互いにわかっていてスルーし合うジェンダー観が非常に日本社会的でもはや面白いなーと思った。
すぐ読める。軽い本です。息抜きにちょうどよかった。続きを読む投稿日:2023.11.24
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