うつ病休職
中嶋聡(著)
/新潮新書
作品情報
「仕事がきついので、会社を休みたい」とクリニックに駆け込む人々。マニュアル通りの問診で「うつ病」と診断する医師。診断基準の変化や新型薬の普及で、うつ病やそれを理由に休職する者が増大、こうした状況に企業も困惑し、社会問題化している。しかし、それは本当に“病気”と言えるのか? 医学ではなく労務上の問題ではないか? あやふやな診断が社会に与える影響は? 精神科医が「うつ病休職」の正体に迫る。
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この作品のレビュー
平均 4.1 (16件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
うつ病、適応障害などに関心があるなら、ぜひ一度は読んでみてほしい。
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ただ、苦しくて医者にかかろうか迷っている人は、ときに厳しいことも書いてあるので読まないで医者にいってほしい。
うつ病や抑うつ状態の違いについて述べている。
読者の多くが読み進めていく中で「その違いになんの意味があるのか。苦しんでいるのであれば、助けてあげるべきでは」と思うと思う。
私も半分くらいまで読んだときは思っていた。
現代の風潮として
うつ病のような状態が見られる人に対し
甘えなのでは、と指摘することはご法度とされており
「診断書」が印籠のように使われている実情はあると思う。
実際に自分も、今思えばうつ病ではなく抑うつ状態だったと思うが
診断書をもらい、配置換えが行われた。
自分自身はその対応は必要だったと思う。
実際会社にていも、頭が働かないし、胸の中に水銀がうごめいているような感覚があって、全く仕事にならなかったから。
しかし、
自分を棚に上げていることは承知しつつも、
甘えが許されている事実もあると思う。
作中、労働者が会社に対して負っている責任は、
ただデスクに座っていだけである、という記述がある。
実際法律的にそうなようだ。
ただ、文中にあるように、
社会通念的にそれで良いのか、という部分ももちろんある。
社会通念的にそれで良いのか、と疑問に思う人間と
そうでない人間の間には、
仮に同じように、病気ではない診断名がついたとしても
"社会通念的に"、あるいは人間的に
それを許容したいと思うかどうかには
大きな違いがあるだろう。
最後まで読むとわかるように、
筆者は、病気であるうつ病と、
そうでない抑うつ反応の違いを認識し、
違いによって対応を変えるべきなのか、ということについて悩んでいる。
病気ではない抑うつ反応に対して、
「休みたい」という理由で診断書を求められることがあるそうだ。
その時、病気ではない症状に対して
診断書を書くことが正しいのだろうか、そうではないのだろうか。
読む前は、どこか一方的に苦しんでいる側に寄り添っていて、
診断書を書くべきだろうと信じてやまない自分がいたが、
本書を読んで、本当にそうであろうか、と悩みが生じた。
病気ではない状況に対して
医者がとるべき対応、
また現在の社会の状態について悩むことは
とても有意義だと思う。
このままだと本の内容をそのまま記載しそうなので
読んだ人しかわからないような文章になってしまったが、
ぜひ読んでほしい。
そして、どちらかの側に立ってそのまま動かないのではなく
悩みながら生きて行くことが、重要なのだと思う。投稿日:2018.01.13
有意義な本だった。
労働問題は現場の労働者の問題だけではなく、助けを求められる医師にも投げかけられていることを知った。
著者は厳格な医師であり、安易なうつ病診断書の発行に対して疑問を呈しているが、実査…問題、心療内科に駆け込む患者も、助けてほしい一心なので、その辺は難しい判断が必要になると思われる。
職場で、どのような状況にあるかわからない労働者に対して医師は、どの様に接してばいいかは難しい問題だと思う。続きを読む投稿日:2023.07.08
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