小説
消えた街
¥220
2016年05月20日配信(税込)
あらすじ
成木文が贈る回想風創作小説2編。
<表題作『消えた街』>
・・・、自分の心の中に消えた街を、これからさきふたたび訪れることもない。つとめて、 友里はそれだけを反芻した。もちろん、地蔵のことなど、次女にも長女にも語ってきかせるようなことは絶対にない。
<同時収録『虹色のデッサン』>
・・・、記憶とはあてにならぬものでもある。まるで、夢のように頼りなく事実からは遊離し、ちぐはぐに加工されたり、抜けたりしてやまない。空想虚言みたいに、本人が真偽を意識できないまま虚偽を思いつく場合もある。遠い記憶も近い記憶も、なるべくなら思いおこさないほうがいい、と、相場は最近考えるようになった。
新刊通知
作品情報
Reader Store発売日
:2016.05.20
書誌発売日
:2016.03.30
ページ数
:88ページ
ファイルサイズ
:0.6MB

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