小説
木石
あらすじ
日清戦争下の昭和13年、「文学界」に発表された作品。舟橋聖一の作風を決定づけた代表作とも言われた。『概要』細菌学研究所に勤務する生真面目な医学士の二桐は、勤続25年の中年女性「初(はつ)」を自らの助手として起用していた。初もまた、人情に遠い木石のような女だが、父のないひとり娘「襟子(えりこ)」と二桐との交流をきっかけに、自身の半生の秘密を明かすことになる。
日清戦争下の昭和13年、「文学界」に発表された作品。舟橋聖一の作風を決定づけた代表作とも言われた。『概要』細菌学研究所に勤務する生真面目な医学士の二桐は、勤続25年の中年女性「初(はつ)」を自らの助手として起用していた。初もまた、人情に遠い木石のような女だが、父のないひとり娘「襟子(えりこ)」と二桐との交流をきっかけに、自身の半生の秘密を明かすことになる。