【感想】三体2 黒暗森林 上

劉慈欣, 大森望, 立原透耶, 上原かおり, 泊功 / ハヤカワ文庫SF
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
3
3
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ま

    このレビューはネタバレを含みます

    ちょうど4月の下旬に文庫本が発売されたので、ゴールデンウィークに第二部「黒暗森林」を一気読みした。
    最初、第一部の主人公・汪淼が出てこないので、どうしたのかなーと心配していたのだが、この「三体」は一部、二部、三部とどれも違うお話と考えたほうがよさそうだった。
    汪淼らしき人に大史が言及するシーンがあったので、どうやら百歳くらいまで長生きしたらしいことはわかった笑。
    どんなすごい方法で三体文明を退けるのかと思ったけど、とんちのような一休さん的な展開で、最後は「おおおおおおお」と胸が高鳴った。
    SFでもあるし、ミステリーでもある。
    二部で一応の決着がついている感じもあるので、三部でどうなるのか、6月の文庫本発売まで(待てたら)待ち遠しい。無理になったらもう、単行本で読んでしまうかもしれない笑。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • kazuhisachiba

    kazuhisachiba

    三体人という地球人から見た宇宙人が,ほぼ地球人だった第一作に思うところはあったが,本巻では三体人が一切出てこず,強制的に作られた数百年単位の不利な状況に地球人が利己的に混乱する様子が物語られる.骨子だけ辿ると,これほど長い説明内容が必要か疑問を感じるが,アイデアを全て盛り込み明文化したいのかも知れない.続きを読む

    投稿日:2024.05.04

  • marin2011

    marin2011

    ついに始まった三体人に対抗するための地球側の計画。それはあまりに予想外の方法だった。面壁計画、面壁人、破面人、智子、、、SFは概念や未来を描くわけだが、凝り固まった頭をブチ抜くような設定を持ってくる『三体』という作品に脱帽した。遥か先の将来にやってくる三体人に人類の立ち向かい方が問われるわけだが、そんな先のことをどうやって備えるの?という読者の素直な疑問に、作者は斜め上から人類のムーブを示してくる。難しい学問はさておき、物語としてとても練られていて面白い。続きを読む

    投稿日:2024.05.04

  • ひ

    三体星人が地球に到着するまで400年かかるという時間軸からしたら、当然だけど、1巻目の登場人物から、ほぼ全取っ替え。史強大兄がちょっと出てきたことだけでも喜ぶべきか…。軽インフルエンザの話、コロナより前に書いてることを考えると凄い。続きを読む

    投稿日:2024.05.01

  • dai-4

    dai-4

    細かい理解は、既にだいぶ怪しいけど、大まかな流れはバッチリ楽しめる。コアなファンのみならず、自分みたいな一般曹でも十分満足できる、ってのが強みだな。

    投稿日:2024.05.01

  • Penguin

    Penguin

    待ちに待った続編。
    三体艦隊が地球を侵略するために自惑星を出発したあとから始まる。
    主人公は前回のナノマテリアル科学者汪淼(ワンミャオ)から社会学者の羅輯(ルオジー)に代わる。
    迫り来る危機に対応できる唯一の作戦「面壁作戦」が打ち立てられ、その作戦の実行者として4名の「面壁者」が選ばれる。
    それぞれの面壁者が立てた作戦はどのようなものなのか。
    果たしてその作戦で本当に三体艦隊と渡り合えるのか。
    そして面壁者を事前に打ち破るべく忍び寄るテロ組織からの「破壁者」たち。
    彼らは面壁者を止め、三体側に与することができるのか。

    一方で地球全体が緊迫した空気の中、一切やる気にならず面壁者になった特権でやりたい放題のルオジー。
    前作とは異なり、エリートでもなんでもない、普通の学者の彼は、果たしてなんなのか。
    そもそもなぜ面壁者などに選ばれてしまったのか。

    前作とはまた違った緊張感の中、話は着々と進んでいく。

    上巻ということで、話の決着もまだぜんぜんついていないのだけれども、
    ・異星からの攻撃を受けるまでに400年時間がある
    ・時間はあるものの、異星からの妨害により、今後基礎物理学を発展させることができない
    ・地球人のすべての表だっての行動は、すべて監視されている
    という制約を設定に盛り込むと、SF的な部分が俄然地に足の着いたリアリティを持ち出すのだなあと感心した。
    400年猶予があるということは、少なくともいま生きている世代の人たちには何の影響もない。
    「私たちが死んだ後の話なんてどうでもいい」という意見が出てくるのは当然。為政者達はそういう意見を受け止めた上で、未来を救わなくてはならない。
    そんな社会的シミュレーションも含んでいて大変に興味深い。
    また、物理学の発展が阻まれるということで、未来のソリューションも、既知の今の科学の延長で対策する必要がある。
    なので様々な解決策も、突飛な感じがしない。我々が容易に想像でき、「おお、それならいけるのでは!」と思わせてくれる。

    ワンミャオにだいぶイライラさせられたが、前作からの面白さは変わらず。
    どう着地するのか、下巻に期待。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.28

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。