【感想】七帝柔道記II 立てる我が部ぞ力あり

増田俊也 / 角川書店単行本
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • アッシュ

    アッシュ

    二浪して北大に入り、二留して四年間柔道漬け。オーバーワークにより慢性的に怪我しており、試合でもいい所なし。そんな学生生活を異常な熱量で昨日のことのように執筆。これが青春である。

    投稿日:2024.05.11

  • MISERY

    MISERY

    旧七帝国大学にだけ存在する寝技中心の15人対15人の団体戦の七帝柔道。勝負は一本勝ちのみの勝ち抜き戦。引き分けを狙う「分け役と勝ちを狙う「抜き役」があり、「参った」もほぼないので関節技で骨折もある。競技の特異性もあり、練習の過酷さは今の時代にはあっていないほどの激しさがある(物語は1980年代後半)。主人公増田がいる北海道大学は長年一勝もできていなく負けの悔しさ、惨めさばかりを味わっている。そこからどうすれば勝てるのか、強くなれるのかを考える日々。練習の過酷さもそうだけれど、試合での勝ちに対する熱さ、不安、執念はすごい。勝利のため仲間のため、それ以外何もないような真っ直ぐなものがある。続きを読む

    投稿日:2024.04.21

  • yoichiokayama

    yoichiokayama

    旧七帝国大学だけの寝技中心の七帝柔道。
    2浪して北海道大学に入学した増田俊也の目的は、柔道部。
    しかしかつて無敵を誇った名門の北大柔道部は、七帝戦で、2年連続最下位でした。
    増田の1年、2年の七帝戦でも1勝も出来ず、主力の上級生たちは皆引退。
    かつてないチーム状況の中、北大は復活できるのか。
    絶望的な状況に置かれた中、副主将となった増田は主将の竜澤や仲間とともにチームを率いていきます。
    「命をかけて最下位を脱出するんだ」
    前作を超える、灼熱の青春小説。
    熱く熱く、燃える作品です。
    素晴らしかった!
    続きを読む

    投稿日:2024.04.16

  • shiawasetaro

    shiawasetaro

    七帝柔道記を再読してから読むべし。
    続編というよりも、合わせての超長編。

    ラストの七帝戦は一気読み必須。もう自分の息継ぎも忘れそう。
    闘う彼らは1人抜くのもやっとかもしれないが読んでるこっちは常に15人抜き、いや両校合わせて30人抜きなのだから!!

    緊張感みなぎる練習や試合のシーンもいいけどそればかりじゃないのもいいですね。
    緩急が良く効いていて読みやすい。
    『右組みでいけ』のセリフは最高過ぎたな笑

    エピローグも非常に良いです。

    三作目執筆中とのことだが、OBとしての話になるのか。はたまた書き漏らした番外編になるのか。
    またも再読してから読むだろう!!
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    投稿日:2024.04.10

  • jitan

    jitan

    前作を超える血と汗と、涙――。 最後の夏に挑む、灼熱の青春小説!

    15人vs15人の団体戦「七帝柔道」。この旧七帝国大学だけの寝技中心の柔道に憧れ、増田俊也は2浪の末に北海道大学に入学した。しかしかつて無敵を誇った名門・北大柔道部は、旧七帝大同士で競う大会・七帝戦で、2年連続最下位であった。さらに増田の1年、2年の七帝戦でも1勝も出来ず、主力の上級生たちはみな引退してしまう。かつてない絶望的なチーム状況の中、果たして北大、復活なるか。副主将となった増田は主将の竜澤とともに、部内外の仲間たちに支えられながらチームを率いていく――。

    あの日の少年は青年となり、因縁の戦いに向かう。
    「命をかけて最下位を脱出するんだ」
    続きを読む

    投稿日:2024.04.02

  • べあべあべあ

    べあべあべあ

    このレビューはネタバレを含みます

    極めて危険で、果てしなく泥臭いこの七帝柔道。北大生たちが文字通り命と人生をかけたこの柔道に私は恋をしている。
    前作『七帝柔道記』を読んだときに感じた熱波が今回も怒涛の様に押し寄せてきた。いや、その圧力は前作以上に強く濃く重かった。
    幼少期から始めることの多い武道のなかで、大学から始めてもレギュラーが狙える特異な存在、七帝柔道。
    経験よりも体格よりもただただ努力だけがものを言う世界。
    無骨に地道にひたすら寝技を極める漢たちの、その汗臭さにまいってしまった。
    柔道をするためだけに北大に進学し、そして進級せずに4年という時間を柔道のためだけに費やす。
    地獄のような稽古の日々。ケガと故障に泣く日々。悲壮な覚悟でただただ一勝を目指して刻む日々。
    それでもなぜか彼らはどこか楽しそうでもある。潰され押さえつけられ締められる苦痛の裏側にいったい何があるのだろうか。それを知りたくてずっと追いかけて読み続ける。
    何が彼らをそこまで惹きつけるのだろうか。
    それを言い表す言葉が思いつかないけれど、確かにそこにある何かの小さなカケラくらいは拾えた気がする。
    最後の七帝戦で彼らと一緒に泣きに泣き、ジムジムのヌシの言葉に笑顔になる。
    自分では絶対に体験できない4年という時間を共に歩ませてくれてありがとう、と言いたい。
    そして私の推しは和泉さんと後藤さんである。彼らのその後の人生がとても気になる。

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    投稿日:2024.04.01

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