【感想】帝国の弔砲

佐々木譲 / 文春文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • mmcit

    mmcit

     明治日本がハワイの代わりに東シベリアに移民を送り、日露戦争に敗北していたら……という反実仮想の世界を描いた歴史改変小説。文庫版解説の杉江松恋が書いているように、主人公・登志矢たち一家の経験には、アジア太平洋戦争時の米国における日系移民の経験が参照されている。
     違っているのは、この小説の場合、ロシア革命後のシベリア干渉戦争以降はほぼ20世紀の世界史の展開が踏襲されているように見えること。登志矢がスリーピング・スパイとして東京に潜伏するという設定につなげるためなのだろうが、肝腎のシベリアでの日本軍の加害や、軍と一緒に入って来た女性たちやエージェントの姿は見えてこない。朝鮮系の人物が少ないことも気になった点。
     著者ならではの筆力でストーリー的には飽きさせないが、結局プロローグとエピローグでの登志矢の姿と本篇の物語とがうまくつながっていかない。歴史改変の大胆な想像力は途中で息切れしてしまったように見える。
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    投稿日:2024.02.12

  • yunilla

    yunilla

    日本を出てからどうするのか?って言うのが問題なんだと思ってたら、日本に来るまでの話だった。
    ちょっと私にはややこしすぎたかな
    面白かったけど。

    投稿日:2024.01.11

  • 文藝春秋公式

    文藝春秋公式

    【ロシアで育った日系人の数奇な運命を描く、圧倒的歴史改変冒険小説!】舞台は日露戦争で日本が敗戦した世界。日系移民2世の登志矢は、革命の嵐に巻き込まれ数奇な運命に翻弄されていく。

    投稿日:2023.11.10

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