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おおたとしまさ / 集英社ノンフィクション (2件のレビュー)
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torepan07
中受離婚 夫婦を襲う中学受験クライシス 著:おおたとしまさ 中学受験に挑戦する親子が増えれば増えるほど、そして親にとっての中学受験の負荷が大きくなればなるほど、「中受離婚」は増えると考えられるが、そ…のようなデータは調べたことも見たこともない。著者が考えるには、中学受験家庭における夫婦間葛藤の話を聞く機会は増えているように感じている。 以前は良くも悪くも母親主導だった中学受験に、昨今は父親もコミットするケースが増えたことも要因として考えられる。結婚とは何か、夫婦とは何か、家族とは何か。 本書の構成は以下の3章から成る。 ①夫 ②妻 ③子 中学受験は、子どもだけの挑戦ではない。子どもだけではなく、家族も成長していく機会を与えられている。ただその成長の課程においては、色々な葛藤を各人・各家庭が味わうことになる。 向き合い方は様々ではあるものの、コンフォートゾーンを越えたストレッチゾーンの中においては、大人ではない子どもには伴走支援が必要なことも多い。そして、伴走する親も不慣れであったり、さまざまな要因が重なり、ストレッチゾーンからはみ出てしまい、パニックゾーンに片足も両足も突っ込む中でその無意識の中で、必要な衝突や不必要な衝突を繰り返す。 その中で成長して乗り越えるという、きれいごとだけでないのが人生であり、蓋をしてやり過ごすのか、とことんまで向き合い衝突し続けるのか、それとも向き合いの結果として次のステップにいけるのか。 子どもの成長・成功が家族の目的であることも忘れてしまい、違った方向に進んでしまい、合格どころではなくなる家庭も出てしまう。 ゴールはなく、全てが同じプロセスを踏むものではない。しかし、誰しもが経験が不足する中で余裕がなくなれば、壁にぶち当たることもある。本書のような事例を読むことで、客観的に自分自身を見る中で違った抜け道も見つけることが出来る。 願わくば、努力した子どもが合格し、バラ色の人生の選択肢を得るだけではなく、幸せな家族の中で暮らせるために、多くの人が多くを知るきっかけとなってほしい。続きを読む
投稿日:2024.01.21
けーこ
すごく面白かった。 p.210 文化が違えば価値観が違う。ならば子どもを思う気持ちは同じでも、アプローチの仕方が違って当然だ。そこで、どちらのアプローチが正しいかを争う綱引きを始めてしまうか、自分た…ちが子どもに対して複数のアプローチをもっていると 思えるかが、夫婦のあり方を大きく左右する。続きを読む
投稿日:2023.12.31
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