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児玉安司 / 岩波新書 (2件のレビュー)
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総合評価:
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TEIKO
お医者さん側から介護や医療のシステムをみると、こういう視点がある、という点でかなり新鮮な印象を与える本です。 医療というのは、どうしても患者や患者のおかれた環境にどこまで縛られるかということと、その限…られた条件の中で最大限に求められる医療の理想とのせめぎあいだろうから、法律で定められたシステムがどれだけ機能しているといっても、現実は必ずしも法律のシステムにのっていれば済むというものではなく、相当ていど、常にはずれていて、グレーゾーンも多いはずです。介護もそれは同じことでしょう。 この点に関しては、法律はその法律の趣旨や目的は何か、という形で破綻を回避するのだけれども、必ずしもそれは実際の医療や、介護の場で上手く機能しない。 そもそも、法律が最終的に効力を発揮するのは、裁判で判決が確定したときなので、様々に態様の異なった日常には対応できない。 この本が書かれた根底には、このような問題意識があり、そのうえで行政や各種システムの機能、司法の働きをみている。 介護に関しては高齢者や障害によって社会活動が充分にできない場合にそれを助けるという意味合いから多くはその家族も巻き込まんでいくのでより一層複雑です。 その中でも、何を求めるべきなのか、どこまでが今実現されつつあるのか、受け身の姿勢では必ずしも今あるシステムもうまくは機能していかないことがよく分かる本です。続きを読む
投稿日:2024.04.16
dai-4
法とか諸々の規則を書いたものが、基本悪文だってのがいけないんだけど、引用が多いこともあり、全体的にどうしても読みにくい印象が強くなってしまう。タイトルに法律入門と謳われている以上、ある程度それを覚悟の…上で読まなきゃいけないんだろうけど…。内容は、医療と法が交わる様々な場面を想定し、必要に応じてその歴史まで紐解かれていて、興味深かったけど。続きを読む
投稿日:2023.08.28
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