【感想】むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。

今回も面白かった。
短編ミステリーが最後には全て繋がる
この作家の小説は毎回そうだからなんか凄いなーって思う。

シリーズ通して、青柳碧人の多彩な手腕を見た気がする。こんなにも毛色が異なる話をまとめあげるのが凄いと思った。

どのお話も面白かった。
陰陽師、耳なし芳一に出会うが1番印象に残っている。
奥深い設定、次々と明かされていく真実にページをめくる手が止まらなかった。
登場人物たちの独特な喋り方も面白い。

女か、雀か…、虎か、も簡単な文体でスラスラ読めた。
どのつづらを選ぶのが最善なのか、考えながら読むのが楽しかった。

金太郎城殺人事件は三年安楽椅子太郎とストーリーが繋がっていて読み応えがあった。
最後の最後で明かされた、太郎が山小屋に長年籠っていた理由には笑った。続きを読む

ついにシリーズ最後ですか、さみしいですね。
いや。まだ帰ってきた昔話シリーズがあるかも？なんて期待さえしてしまう。
今回も昔話モチーフに殺人事件が起きてしまいます。
金太郎や笠地蔵に雪女といった有名な…おはなしたちが見事に殺人事件に繋がります。
こぶとりじいさんなんかはタイトルはよく聞くけど内容はどんなだったかな？と思っていましたが、最初にご先祖様のお話…と本家のお話を語ってくれるのでそれも分かりやすくて良かったです！
すごく読みやすく、一気に読みました。続きを読む