【感想】増補改訂版 神奈川「地理・地名・地図」の謎

浜田弘明 / じっぴコンパクト新書
(1件のレビュー)

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  • まっしべ

    まっしべ

    2021年1月に山梨篇を読んで以来のシリーズ2冊目。
    やっぱり地理・地名ネタは安定した面白さがある。

    オビにも謳っている「なぜ『横浜県』ではなく『神奈川県』となったのか⁉︎」についてはとどのつまり、宿場町として栄えた「神奈川宿」に元々行政機関の中心が置かれていて、日米修好通商条約締結時に神奈川でなく横浜が開港されたのは当時、横浜は寂れた漁村だった為に外国人がウロウロしても住民とトラブルになることもなかろう、というリスクヘッジというか体の良い押し付けのような形で半ば無理くり選ばれたからという事で、そういった行政区分上のなんやかやがあって命名には「神奈川県」が選ばれたという事のようだ。知らなかったが「神奈川県横浜市神奈川区」という住所も存在するらしい。(p58〜p60)
    ちなみに「神奈川」という川はかつて実在したらしいが今では確認する事はできないようだ。(p52〜p53)

    個人的にへ〜、となったのは「関内」という駅名・地名の由来。横浜にも長崎の出島のような一帯があり、実際に関を設けて居留外国人を管制していた事から’関の内’’関の外’という呼ばれ方が今に残り関内となったらしい。(p103〜p105)へ〜。

    鶴見という駅というか場所が持つ交通の要衝としての重要性についても再認識。日本初の鉄道が開通した際の錚々たる停車駅スタメンに「鶴見」が食い込んでいる事実(p99)。他の章でもJR鶴見線がメインに扱われているパートがいくつかあり、歴史的にも面白い地域である。(p95〜p98、p114〜p115、p172〜p173)

    信頼通りの読み口と満足感。
    山梨篇も引っ張り出して読み返したくなりました。


    1刷
    2023.9.6
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    投稿日:2023.09.06

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