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山野辺りり, 炎かりよ / オパール文庫 (1件のレビュー)
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いこ
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作中でもツッコミ入れられていたが、こんなスパダリキャラ、フィクションの世界にしかいないわな。 あ、そもそもがフィクションの世界だったか。 家事全般ばっちりできて、愛は激重、好きになった相手を甘やかすのが生き甲斐と言わんばかりのスパダリキャラ。 お世話されることを受け入れられる相手じゃないと、彼を受け止めきれなかっただろう。 その点、仕事以外はズボラ女子、というか仕事以外に全く精神的余裕のなかった紅実とはまさしく相性抜群だった。 毒親とまでは言わないが、母親のせいでこれまでの生き方を縛られてきた彼女には、甘やかして癒してくれる存在はどれだけ救いになったか。 彼に甘やかされて、依存するような状態になりかけていたから、後半の展開はやはり辛いものがあったが。 彼が素性を明かさなかったせいもあったし、そもそもが期間限定なことを二人も分かっていた。 ただ二人とも本気になっていたから、終わりを告げられなかっただけで。 それを最悪の形で暴露され、終わりにし、そこからどうなるのか。 ここで出てきたのが紅実のお兄さん。 ずっと敵対してきた相手だけど、いざ母親の呪縛から逃れて見た景色の中での彼は。 ずっと狭い世界でもがいていた紅実にも、実はちゃんと親身に味方になってくれる人たちもいた。 他者から押さえつけられて視野狭窄に陥った世界の息苦しさを突き付けられたように思う。 もっと広い視野、自分も持たねばなあ。 最終的には諸々解決させてからのハッピーエンド。 終わってみれば、両者ともセレブな二人の恋物語だった。 ゴールインまでは結構困難な道のりだったと思うが(詳細は描かれないので想像するしかないが、紅実はもう思い出したくないとなっていたので、相当だったと思う)運命の相手と言わんばかりに相性のいい二人だったので、何とか結ばれてよかった。
投稿日:2023.05.13
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