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ジョン・ル・カレ, 加賀山卓朗 / ハヤカワ文庫NV (3件のレビュー)
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mattaku
Brexit (英国のEU脱退)をめぐる英国の官僚組織の混乱、米国の右傾化に対する欧州の困惑を背景に、秘密情報局の廃棄物処分場(dumping ground)的な部署であるヘイブンに配属された主人公の…ナット。米英独露の諜報戦の渦に飛び込み翻弄される。複雑な相関関係をもとに巧妙に紡がれたプロットで休む間を与えない。バトミントン仲間のエドの口を借りて作者が語るトランプやプーチンへの罵倒が面白い。 あれ(トランプ)はプーチンの便所掃除人だ。あのちびウラジが自力でできないことを、代わって全部やっている。ヨーロッパの結束に小便をかけ、人権に小便をかけ、NATOに小便をかける。クリミアとウクライナは神聖ロシア帝国のもの、中東はユダヤとサウジのものだとわれわれを説得する。‘He’s Putin’s shithouse cleaner. He does everything for little Vladi that little Vladi can’t do for himself: pisses on European unity, pisses on human rights, pisses on NATO. Assures us that Crimea and Ukraine belong to the Holy Russian Empire, the Middle East belongs to the Jews and the Saudis, and to hell with the world order.続きを読む
投稿日:2024.05.06
rikiPianoMan
ジョン・ル・カレ「スパイはいまも謀略の地に」読了。87歳、遺作前の小説は、大傑作!諜報活動を題材に人間の性を見事に描き出し、しかも抜群のエンターテイメント!円熟極まり、じゅくじゅくです!いつものように…、登場人物が多いので、込み入ったストーリーが苦手でない方におすすめします!続きを読む
投稿日:2024.04.12
bluecoat
このレビューはネタバレを含みます
とりあえずメモ 英国で2019年に出た本の2020年の翻訳。 本書のモチーフのひとつとなっているブレクジットは、 2017年に英国は離脱を通告したものの、 離脱延期が繰り返され、2019年ではまだ結論が出ていない状況。 (英国のEU離脱決定が20年1月、 離脱移行期間終了による完全離脱が20年12月31日) ブライアン・フリーマントルの『消されかけた男』を思わせる内容。 著者の死の前年、88歳時点の出版。 この界隈の深部の国内外の最新情報への伝手も無くなり、 IT技術の進歩に追従できなくなっているという感じが伺えました。
投稿日:2023.06.13
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