【感想】武士の流儀(八)

稲葉稔 / 文春文庫
(3件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • kimikokumiken

    kimikokumiken

    先日読んで、さくさくと読めて、面白かったので、シリーズを読む事に!
    シリーズ八である。
    四話からなる。
    元与力で、腕もたつのにのに、旧知の友と飲んだ帰りに 主人公 桜木清兵衛は、後ろから襲われ気絶してしまう。
    やはり、強者でさえ、こうなる事もあるのだと……余計に親しみ深くなってしまう。

    読んでいて、江戸時代は、何でもリサイクルで、不要になるものが無いように暮らして居たのだと……

    この桜木を助けた男は、「古骨買い」の仕事で、破れた傘を買い取り、破れた傘の油紙を剥がして、その骨だけになったのを傘屋に売る。
    油紙は、綺麗にして味噌屋に、味噌を包む紙に!
    ここまで、消費させる。
    以前読んだ本でも、燃えかすの灰も、色んな用途に使っていた。

    しかし、読んでいて、隠居の桜木。
    どんな事にも、首をっこむ。

    第二話でも、どんなに無駄金をして、妻を泣かせた和菓子屋の亭主の後ろ盾になったりと…
    しかし、家庭円満に終わってくれる事が一番!
    だから、この本は読みやすいのかもしれない。

    第三話では、桜木の妻 安江が、女の嫉妬場面に遭遇!
    本屋の杉作が、浮気をしたと思ったお定だが、本屋の仕事で行った楚々としたおそめとの関係を疑う。
    身も覚えの無い事のおそめだけど、お定の謝りを受け入れ、心が広い。
    お定と桜木のお陰で杉作も、人殺しもせずに、武士に復帰出来、お定と一緒になる。
    めでたしめでたしである。
    最後のおそめの挨拶に、桜木のデレッとした顔だったのか、安江が、尻を抓る所も、夫婦仲の良さがわかる。

    最後の話も、桜木のやり方の上手さで、辰巳屋も、仕事に精出す事になるだろう。
    何一つ、見返りを貰おうとしない桜木が、いいけど、第一話のように、お酒など買ったり、人に奢っていたら、小遣いが無いのでは………と思いながら、本を閉じた!
    今度は、シリーズ九だ!(笑)
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    投稿日:2024.05.07

  • advicekiyomidosu

    advicekiyomidosu

    稲葉稔の「武士の流儀」シリーズも、はや8巻目。
    初めから愛読しているが、今回全ての章が痛快で爽快!

    死病と勘違いされた桜木清兵衛が早すぎる隠居をしてからの日課、散歩をするうちに小耳に挟んだ与力時代の勘働きで、事件を解決するのだが。

    今回はどれもこれも痛快な仕上げっぷり!
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    投稿日:2023.02.24

  • 文藝春秋公式

    文藝春秋公式

    【この男は恩人なのか、それとも……!?】友人と出かけた帰り、ほろ酔いの清兵衛は何者かに殴られ、見知らぬ男の家で目を覚ます。翌日、倒れていた近くで遺体が見つかり……。

    投稿日:2022.12.22

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