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高山羽根子 / 新潮文庫 (30件のレビュー)
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参議⺮
面白い(この小説にとって褒め言葉かは不明)ですが、何を伝えたいのか、見つけられませんでした。 解説や他の方の感想を読んで、「あー」と思えばしました。
投稿日:2024.04.25
コウシ
はっきりいってものすごく難解だった。 クイズ、資料館が示しているものは何となく分かったが、ヒコーキの役割があまりピンと来なかった。 文章は、孤独感と暖かさが同時に漂っていてかなり好きだった。
投稿日:2024.01.26
ぷり之介
沖縄で、パソコンでつながった相手にクイズを出す仕事をする未名子が主人公。家族もおらず私生活も孤独。だが、本人はそれを寂しいと思っておらず、「孤独とは何か?」について考える機会になった。
投稿日:2024.01.18
ぶれいぶ
ちょっと不穏な雰囲気で、面白そうな気配の序盤、、、がずっとつづいたような小説だった。 謎の資料館、謎の仕事、謎の回答者、謎の馬、、、と、これからどう面白く料理するの!?ってワクワクしながら読み進めたら…、そのまま BBQ にするだけでした、、。みたいな結末。 期待感が高まりすぎちゃったから、読後感はちょっと残念ではあった。続きを読む
投稿日:2024.01.16
イータン
主人公である未名子が自分の住む場所のとある資料館を通して、不思議な職業「間読者(といよみ)」を通して、宮古馬を通して、意味が一見ないと思われるような行為(記録)が世界と繋がっていくための一部なのかもし…れないという感じで読みました。 心があたたまる場面も所々あるし、ストーリー的にも面白いし、いい小説だなと思った。 途中で出会う宮古馬に対し『この茶色の大きな生き物は、そのときいる場所がどんなふうでも、一匹だけで受け止めているような、ずうっとそういう態度だった』という描写は未名子自身の生き方そのもののような気がした。 加えて冒頭の方で中学生のころから資料集めについて『ずっと先に生きる新しい人たちの足もとのほんのひと欠片になることもあるのだと思えたら、自分は案外人間というものがすきかもしれないと考えることができた』ということからも孤独ではあるが、どこかでこの世界と繋がっていたいという気持ちも垣間見える。かな・・?続きを読む
投稿日:2024.01.09
にこ
このレビューはネタバレを含みます
⚫︎受け取ったメッセージ すべてはつながっている 本当の孤独はない ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 問読者(トイヨミ)――それが未名子の仕事だ。沖縄の古びた郷土資料館で資料整理を手伝う傍ら、世界の果ての孤独な業務従事者に向けてオンラインで問題を読み上げる。未名子は、この仕事が好きだった。台風の夜に、迷い込んだ宮古馬(ナークー)。ひとりきりの宇宙ステーション、極地の深海、紛争地のシェルター……孤独な人々の記憶と、この島の記録が、クイズを通してつながってゆく。第163回芥川賞受賞作。 ⚫︎感想 孤独と聞けば、寂しさをすぐに連想してしまう。しかし、この作品は、ほんとうの孤独はないということ、記録や記憶が孤独感から救ってくれること、たとえ浅くても、自分につながりのあるあらゆる人、物が愛おしく思えること、そしてそれは自分の受け止め方次第であることを教えてくれる。 この物語は、孤独感を抱き締めて生きている人がたくさん出てくる。そんな彼らは、遠く離れ、それぞれ一人でいるけれど、クイズで未名子と繋がっているし、また、未名子を介して未名子の中で、ひとつにつながったりしている。繋がりは果てしなく続いて、時も場所も飛び越え、全てが繋がっているように感じられる。それが沖縄の歴史資料(しかもこれが未名子が素人なのがよい)、クイズ(知の蓄積)、宮古馬という3つのキーワードで物語られる。読み進めるワクワク感もあり、本当によく練られた素敵な作品。高山さんの他の作品もぜひ読みたいとおもった。
投稿日:2023.12.28
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