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乗杉純 / 草思社 (2件のレビュー)
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take9296
1975年に『デルス・ウザーラ』で長い間のスランプからようやく再起した黒澤明監督は80年代初めから本格的戦国物『乱』を作るために、日仏合作による契約交渉を始める。難航を極めたその仕事に携わったのが著者…である。大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』から国際的合作映画の交渉を仕事にしてきた著者が日仏プロデューサーの間に入り、黒澤明の代理人として資金面などのタフな交渉に携わった経験をつぶさに描く。第二章は『七人の侍』再映画化権をめぐる黒澤プロと東宝の交渉の内幕、第三章は大島監督『戦場のクリスマス』での初仕事体験記。 海外との合作は、契約が大変ということがよくわかった。続きを読む
投稿日:2023.07.31
エンコルピオ
このレビューはネタバレを含みます
時系列的にはpart3戦場のメリー―クリスマスの映画製作に関わる最初の仕事で大島渚の素顔やDボウイの優遇など面白い。 次がPart1の乱の製作裏話でSシルベルマンという超癖の強いプロデューサーとのやりとりがメイン。黒澤監督の関東大震災での朝鮮人虐殺に対する憤怒が印象深い。 Part27人の侍の映画化権をめぐる東宝と黒澤側の曖昧な契約が引き起こす訴訟や交渉及び東宝のアメリカ製作会社への映画化権の無断譲渡?も派生しており権利関係が複雑に絡む。 まだ昭和の頃の日米の契約に対する文化の違いが色濃く反映されている。 映画製作に絡む法務としも映画好きの裏話としても興味深い点が多かった。
投稿日:2023.07.11
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