【感想】罪の轍(新潮文庫)

奥田英朗 / 新潮文庫
(63件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
26
21
12
1
0

ブクログレビュー

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  • レナユミ☆

    レナユミ☆

     素晴らしかったです。奥田英朗さんは大好きなのですが、本領発揮といかこの時代の熱さとかややこしさとかが、たっぷり味わえて最高です。「オリンピックの身代金」ファンとしても「オチ」が出てくるだけで、熱かった。
     前半に丁寧にストーリーを紡いで、最後のほうはもうわくわくが止まりませんでした。
    非常に切なく苦しい話ですが読んだ後の達成感良しです。
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    投稿日:2024.05.14

  • のんたタイ

    のんたタイ

    昭和の東京オリンピックの前年に北海道の礼文島出身の「宇野寛治」が東京で小学生誘拐事件を起こす話。まるでノンフィクションを読んでるような感じ。だからどんでん返し等はなく、ストーリー的にはあまり面白くないので★3つ。続きを読む

    投稿日:2024.03.29

  • ranko1

    ranko1

    当時、10才の時の話で、周囲が騒がしかったのをよく憶えている。事件の中身については全く知らないままだったが、今回、小説ながらこんな事件だったのかと驚いた。しっかり読ませてもらいました。

    投稿日:2024.03.12

  • なお

    なお

    後半あたりからどんどん引き込まれた
    犯罪者に肩入れはしないけど、宇野に別の生き方はなかったのかと思う
    奥田英朗のこの手の推理者、わりと最後があっさり?終わる

    投稿日:2024.03.07

  • 虹風 憂璃

    虹風 憂璃

    このレビューはネタバレを含みます

    「元時計商殺人事件」の犯人を追っていた新米刑事の落合昌夫は、捜査線上に現れた“北国訛りの男”が気になって仕方ない。
    捜査を進めるうち、近場で男児誘拐事件が発生し、その男が誘拐事件にも関わっている可能性が浮上する……。

    元ネタは昭和38年に起きた「吉展ちゃん誘拐事件」。
    初めて報道規制が敷かれ、テレビを通じて犯人の肉声が公開された。
    一方、被害者宅へのいたずらや、便乗犯や同情の電話も凄まじく、被害者保護の観点が意識された(到底意識されたというレベルには至っていないが)日本で最初の事件と言って良い、とのこと。

    なお、実際の事件の犯人は、勤めていた時計商をクビになっているという過去があり、こんなところで元ネタの回収が!となった。

    一方、メディアを通じて事件の詳細が全国的に報道され、「一億総探偵」のような状態になった、というのは、1888年にイギリスで起きた切り裂きジャック事件を彷彿とさせる。
    日本犯罪史上、メディアが事件の進展に良くも悪くも大きく寄与したという意味では、分岐点となる事件の1つかも。

    “電話の匿名性を利用して”という表現は、現代人からすると理解できない。
    発信元の番号で調べれば誰が契約してるのかは警察なら簡単に分かるし、固定電話なら発信元の住所も分かる。
    飛ばしの携帯でもない限り、身元は一発で割れてしまうのに、当時はそうではなかった。
    ただ、やっていることはSNSの匿名性を利用した誹謗中傷と大して変わっておらず、60年経っても進歩しないなと感じた。

    犯人の遺留品ももっぱら指紋頼りで、今ならDNAが簡単に取れそうな枕やタバコの吸殻に見向きもしないとは……。
    科学捜査の発展という意味でも隔世の感があると感じた。

    事件そのものは、『オリンピックの身代金』同様、地方と東京の格差を描き、社会的弱者とされる人がどのような経緯で犯罪に手を染めるのかが描かれている。
    出版社は違うけど『オリンピックの身代金』と同じ落合刑事が登場し、時はその約1年前という設定。
    『オリンピックの身代金』で団地に引っ越したばかりという落合夫妻は、今作ではまだ団地を探している段階だった。

    出版社も違うし、シリーズと言うよりは、同時代の設定だから作者が登場人物を流用したと考えたほうが良さそう。
    他にはこの刑事が出てくる作品はないのか?
    あったら読んでみたい。

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    投稿日:2024.02.25

  • ゆうゆ

    ゆうゆ

    オリンピックの身代金を読んだ後で五係の面々に
    また会いたくなって再読。人物像が頭に入っているだけでこんなにも物語が立体化してくるとは。
    ラストでハンチングの村田らしき男も現れてやはり読んでよかったと。わかる人にはわかる。
    手に汗握る展開の末にやりきれなさばかりが募るのかと思いきや、警察の威信をかけた争いも充分すぎるほどに堪能できた。
    再読しても充分すぎるほどにのめり込めた。
    ますます奥田ワールドの虜となってしまいそう。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.19

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