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石持浅海 / 光文社文庫 (6件のレビュー)
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みけ
人間の理想と言えるかもしれない不老。 若いときのままの体力や頭脳を維持できたらと思ったことがある人は少なくないと思います。 それが現実になるならば、多少の犠牲は仕方ないと。 そんな風に考える人も、きっ…と現実にも出てくるんでしょうね。 不老虫を日本に持ち込むために、外国人女性に寄生させて入国させ、体内で育ったところで不老虫を取り出す。 人を人と思わないような所業は、いくら崇高な理想を掲げていても吐き気がする。 そして不老虫を退治するためにアメリカから呼ばれた専門家と、行動を共にする農林水産省職員。 双方の視点からストーリーが進むので、より臨場感があってハラハラしました。 結末は予想外。続きを読む
投稿日:2024.03.04
けんしう
違法な形で日本に輸入しようとした正体不明の寄生虫を根絶しようとする男女二人組。石持浅海さんが本格ミステリー以外のものを書くなんてちょっと意外。それでも日本に持ち込もうとした側からすると、誰が裏切り者な…のかというフーダニットの要素は一応残っているが、基本はパニックサスペンス。 しかもそこにバディものの要素や恋愛要素も絡めてくる。石持浅海さんは本格ミステリー作家にとどまらない幅を持とうとしている気がする。それはそれでちょっと可能性を感じるものだった。少し前に書いたエロティックな小説よりはいい。なんなら本作の続編があってもいいと思える。 編集さん!お願いします。続きを読む
投稿日:2023.02.02
あくら
パニック作品は映像で楽しむものだと思っていたけれど、これは面白かった。 ミステリー特有の論理的推理もハラハラさせるアクション要素もあり、予想以上に楽しく読めた。 日本に持ち込まれた未知の寄生虫、サトゥ…ルヌス・リーチを処分するべく奮闘する酒井とジャカランダのコンビも結構好き。続きを読む
投稿日:2023.01.22
kitarouchan
未知のウイルスじゃなくて未知の寄生虫!! そんなものを日本に持ち込もうとする人がいるなんて信じられない。安全には万全を期して持ち込む???100%安全なんてあるわけないのに。 人間って馬鹿だねえホント
投稿日:2022.11.28
木戸のねこ
単行本刊行時、帯に「変化球」と書いてあったらしい。なるほど、変化球だわ。 磯子商事と城東製薬のやったことは絶対許しがたいけど、不老石が実在したらこれくらいする人間はいるよな、と思わされる感じがキツい。…ぎりぎりリアルなラインを突き抜けないところが。 序盤から後半への盛り上がりを考えたら、映像化しても面白いかもと一瞬思ったが、不老虫を考えると絶対NGやん…無理…。続きを読む
投稿日:2022.11.27
青格子
怖かった。でも、面白かった。やっぱりこの作者さん好きだ〜。 『煽動者』系かと思いきや、『人柱はミイラと出会う』とか『温かな手』とか、『この国。』とか好きな作品いろいろ思い出してしまった。読書友達に…も薦めてみた。続きを読む
投稿日:2022.10.27
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