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竹下文子, 鈴木まもる / 偕成社 (3件のレビュー)
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総合評価:
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isutabi
イカマルついに自分の船を手に入れる。 ボロボロの廃棄寸前の船を修理したものだがうれしくてならない。 おりしもサンゴロウが危ない仕事に手を出しているような雰囲気があって心配するイカマルだった。
投稿日:2010.06.08
bookwormwildcat
本作は、前編5冊との関係で言うと、 サンゴロウに憧れ、『黒ねこサンゴロウ4:黒い海賊船』で 活躍したイカマルのその後の話である。 『黒い海賊船』で、こっそりサンゴロウのマリン号に忍び込み、 結局すぐ…に見つかるのだが、助手を務めたイカマル。 今は、船には乗らずに、きつい仕事を引き受け、一生懸命に働いて、 おんぼろではあるが自分の船を手に入れ、 仲間に協力してもらいながら自分で修理して仕上げていた。 イカマルは、サンゴロウの教えを忠実に守っていた。 風にむかってはしりながら、ぼくは、ずっと、船のあやつりかたをかんがえていた。 かんがえなくても、半分ねむりながらでも、しぜんにからだがうごく。 そんなふうにならなきゃ。 陸にいるときでもできる練習のやりかたは、親分にならった。 そう、イカマルは、サンゴロウを「親分」と呼ぶ。 イカマルは、はじめて手に入れた自分の船に「イルカ号」と名付ける。 自分の船を懸命に手入れするイカマルをサンゴロウも認めて、静かに褒める。 サンゴロウは自覚はないが、実は人を育てることに長けている。 褒めるタイミングと言葉がいつも実に絶妙だ。 そんなときにサンゴロウを探して、「真珠島のシーナ」と名乗る白猫が現れる。 イカマルは、『黒い海賊船』に続き、またしてもサンゴロウと共に事件に巻き込まれていくのだった。 関わってくるのは、ニンゲンの世界でのアブナイ薬を髣髴させる薬草である。 それについて語るサンゴロウの言葉がまた深い。 イカマルのサンゴロウへの一途な思いは、変わらない。 そして、サンゴロウも何かあったときは助けてもらうとイカマルに言うまでになっている。 イカマルは、確かに成長もしていて、かつてマリン号を自分が操縦させてもらったときに、 それはサンゴロウがいたからこそできていたのだと気づく。 あのときは、親分がいっしょにいた。 ぼくがかじをとってても、マリン号をはしらせてるのは、 ぼくじゃなかったんだ、ってこと、いまごろわかったよ。 冒険を乗り越えた後のイカマルの言葉が印象的だ。 「苦労したって、いいです。」 親分の目をみて、ぼくはいった。 「ばらばらになって、なおせなくなるまでは、ぼく、これでやります。」 イカマルは、ある瞬間に、イルカ号と気持ちがひとつになったことを感じたのだった。 サンゴロウは船乗りなので、船が全編を通して象徴的な存在としてあり続けるのだが、 イカマルが語る「船」もそれくらいの重みを持つようになってきたと感じた。 親分への憧れをまっすぐに語っていたイカマルの言葉が、 船に対しても同じくらいの説得力を持って輝くようになったのだ。 それでも、憧れを語らせたときが最強なイカマル、ではあるのだが。続きを読む
投稿日:2010.03.16
mizusawa
実は前半五冊よりも、この後半シリーズのほうが好きです。なんというか、とても余裕の出てきた物語の展開が読んでいて安心できる。でも、やりすぎていないところがまた最高。
投稿日:2007.10.14
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