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高橋慎一朗 / 光文社新書 (6件のレビュー)
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his360
都市鎌倉について古代から現代にいたる歴史を辿る内容。都市として奈良時代を原点に鎌倉時代に発展していく様相や、近世以降の観光地化を経て共同幻想とでも言えるような「古都」のイメージが形作られていく過程が興…味深く面白い。続きを読む
投稿日:2023.05.17
masanori83
鎌倉には鎌倉時代から残る建造物はない?江戸時代に政権が置かれなかったから、かえって聖地として残された? 鎌倉は雰囲気があって好きな街。鎌倉時代と人口はあまり変わってない?
投稿日:2022.09.07
Aki@全国通訳案内士
幻想の都というインパクトのあるワーディング。この都というのは鎌倉時代の都市・鎌倉ということ。江戸時代以降から名所旧跡の多い観光地としてのイメージが再生産されてきたというところがおもしろい。 縄文から現…代まで、都市としての姿に焦点をあてて鎌倉の歴史を解説しているところが興味深い。続きを読む
投稿日:2022.08.03
月猫夕霧
ふわっとした鎌倉追憶的なエッセイなのかと思わすタイトルですが、中身はガチの鎌倉都市形成史でした。奈良時代から都市の形成が始まり、鎌倉時代にも軸が東西から南北に変わったりと変化の大きい都市だったようです…。個人的には、低取るに結びつく幻想への流れを江戸時代、明治時代の分量を増やして、もう少し手厚く解説してほしかった気もします。 いや久しぶりに鎌倉に行って、この本の記載を確かめてみたくなりましたね。続きを読む
投稿日:2022.07.26
tokyobay
「武家の古都・鎌倉」が世界遺産として認められないのはなぜか。それは遺産と言えるものが殆ど残っていないからだという。また海に近いため、リゾート・レジャー開発されてしまっているのも理由になっている。この辺…は富士山が自然遺産になれなかったのと同じ理由だろう。ただし人々は「古都」を求めて鎌倉にやってくる。それはなぜなのか。古代から現代までの歴史を辿り、その不思議な魅力を解き明かす試み。 いわば「土地の記憶」を描き出しているのだが、歴史というものは多かれ少なかれ「物語られる」。という意味では、どんな都市であろうと「幻想」的な要素があるのだが、特に鎌倉はそれが顕著であることがわかる。それは平安・室町・江戸・幕末と政治的舞台として重層的な京都に比べて、鎌倉は江戸時代には観光地化されてしまったため、そこでイメージがストップしてしまったことが大きいようである。とはいえ、土地開発は進んでいくので「幻想」だけが継承され膨らんでいく。ただし、「幻想」だからといって悪いということもないだろう。特に建造物的な史跡が残っていないからこそ、想像力が働くというメリットもあるし、その方が楽しめる場合もあり、それが街歩きや歴史散歩の醍醐味でもある。本書はその手助けになるだろう。 尚、P53に大倉御所の位置は鶴岡八幡宮の「西隣」とあるが、これは「東隣」の間違いに思われる。続きを読む
投稿日:2022.07.15
tagutti
このレビューはネタバレを含みます
<目次> 第1章 源氏以前、源氏以後 第2章 北条の都から戦国の鎌倉へ 第3章 観光名所化する鎌倉 第4章 幻想の古都 <内容> タイトルからは、世界遺産にならない鎌倉の恨み節かと思ったが、至極当たり前の「鎌倉都市史」であった。分量的にも、専門的すぎず、うまく鎌倉がまとまっていると感じた。この本からすると、鎌倉を世界遺産にするのは、難しいと思う。市としてももうちょっと旧鎌倉市内(本でいう「鎌倉中」)を周遊できるような手立てが必要だろう。
投稿日:2022.06.14
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