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田中道昭 / 集英社インターナショナル (14件のレビュー)
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rafmon
タイトルが不評。モデルナやワクチンの解説は第一章のみで、以降はヘルスケア産業のテクノロジーやDX関連の話。商品説明や事業説明が多いので、読み手の期待次第で有用性は分かれる。 新型コロナウィルスの遺伝…子情報が中国の科学者らによってインターネット掲示板に公開されたのが20年1月。モデルナは、開示後、3日間で新型コロナウィルスワクチン候補の設計を完了。臨床試験の準備までに42日、臨床試験に9ヶ月。この最初の3日間で採用されたのがmRNAプラットフォーム戦略としての、データ解析アルゴリズム。AIによる配合、調剤などを過去のデータ蓄積から最適解を導く。 製造業でもマテリアルインフォマティクスとして、素材検討などに用いられるDX化の成果だ。この最適解が本当に最適なのかは、分からない。ただ、やはり不安なのは、AI技術により提案された抗体という事と、この出発点が中国からの開示情報という点。新型コロナの本質を理解した対処ならば、ワクチンの有効性にも安心できるが、少なくともインフルエンザワクチンのように、発病率の低減に効いているようには思えない。方や、中国はゼロコロナに固執。 この3日間を不安に思うか、頼もしく思うかは、あなた次第。どういう狙いか、本著にモデルナの株価の推移が載せられている。これは、摂取者への皮肉か、社会への嘲りか、ビッグファーマーへの挑発か、ただの成功者への呆けた羨望か。続きを読む
投稿日:2022.11.19
某社会科教員
〇新書で「コロナ」を読む⑦ 田中道昭『モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか』(集英社インターナショナル、2021) ・分 野:「コロナ」×「DX」(デジタルトランスフォーメーション) ・目 …次: はじめに 第1章 モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか 第2章 新型コロナウイルスが加速させたヘルスケア産業の変革 第3章 アップルが目論む生活サービス全体のエコシステム覇権 第4章 アマゾン病院が誕生する日 第5章 中国のメガテック、アリババが進める中小病院のDX化 第6章 米国最大の薬局チェーン、CVSヘルスのメガテック対策 最終章 日本企業がモデルナから学ぶべきこととは何か? おわりに オペレーショナル・エクセレンスへのこだわり ・総 評 本書は、コロナ禍によって規制緩和が進む中、アップルやアマゾンなどのテクノロジー産業がヘルスケア産業に進出し、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって変革を起こそうとする動きを追ったものである。著者は立教大学ビジネススクール教授で、企業分析の専門家である。 構成としては、第2章で全体像を解説し、第3章以降は具体的な企業を例に、ヘルスケア産業の未来像を論じている。そのポイントは次の3点にまとめられる。 【POINT①】モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか 創業からわずか10年のベンチャーであった「モデルナ」は、個々のウィルスを基にワクチンを開発するのではなく、人体の細胞に病気を治すためのタンパク質を生成されるための“設計図”(mRNA)を投与するという手法を用いて、世界に先駆けてコロナワクチンを開発した。即ち、この「mRNA」という共通の開発手法を活かし、開発期間の短縮やコストの削減、さらには複数の疾病に同時に対応するワクチンの開発を可能とした。そして、この戦略を採るために、モデルナが創業時から注力したのが「DX化」であった。 【POINT②】プラットフォームを制する者がヘルスケア産業を制す 第3章以降で取り上げる企業の共通点は、いずれも強力な「プラットフォーム」(サービス提供者と購入者が取引するための場)を有することである。例えば、アマゾンであれば、オンラインストアやクラウドサービスが該当する。テクノロジー企業の強みは、このプラットフォームを通じて、膨大な顧客の情報を収集できる点である。そして、これらの情報をビジネスに活かすために必要なのがDX化(オンライン化・クラウド化・ビッグデータ×AI)である。 【POINT③】DX化がもたらすパーソナライゼーション テクノロジー企業が進めるDX化によってもたらされる効果の一つが「パーソナライゼーション」(個別最適化)である。従来のヘルスケア産業は、安全性が重視される規制産業だったため、利便性や効率性は重視されてこなかった。だが、プラットフォームを通じて、顧客の情報を自動収集し、AIによる分析を加えることで、個人に最適化された商品・サービスを提供できるようになる。こうした「カスタマーセントリック」(顧客中心主義)こそが、従来のヘルスケア産業にはなかったテクノロジー企業の強みだという。 本書は、プラットフォームを有するテクノロジー企業の強みを、様々な企業を例に解説している。ここで描かれる未来像が「情報管理された画一的な世界」ではなく、その対極とも言える「パーソナライゼーション」や「カスタマーセントリック」の追及にあるという点が興味深い。また、デジタル化によって「人が担うべき仕事、人にしかできない仕事」が明確になるという著者の指摘は、DX化がさらに進んでいく世界を生きる我々にとって重要な指摘になるだろう。 (1162字)続きを読む
投稿日:2022.09.17
noguri
中々キャッチーなタイトルですが、 「モデルナがなぜ3日でワクチンをつくれた」について 書かれているのは、本の中の1章で、 他はアマゾンやアップルや中国テック企業のヘルスケア領域への進出の話。 この手…の話について興味のある人は、 ヘルスケア系の人とか製薬系の人、DX系の人かと思いますので、 ちょっと対象範囲が狭いかなという印象。 なので、こういうキャッチ―なタイトルになったのかな…。 この領域にあまり詳しくない自分にとっては、 手っ取り早く&コンパクトにまとまっていて、とても助かりましたが、 知っている人にとっては内容が薄いのかも!? というのも、色んな本や資料を簡潔にまとめた感じの構成になっているからです。 これをどう評価するかは、読み手によって変わるかなと思いますが、 今のこの時代、(ヘルスケア関係者なら)手元に一冊あってもよいかな、という本です。続きを読む
投稿日:2022.09.13
pinkfish
オペレーショナル•エクセレンスとは、企業がその価値を創造するための活動や事業運営の効果を高めていくことによって競争優位を確立していくことを意味します。
投稿日:2022.07.22
Jimmy
タイトルに興味をひかれ、購入しました。筆者は、モデルナから、企業の成長について、学ぶことが多くあると主張しています。モデルナはバイオテク界のテスラと呼ばれ、ディスラプター50企業のトップに選ばれました…。ディスラプター50企業とは、既存企業をディスラプトして、劇的な革新を起こす企業50社を選定したものですが、スペースX、ウーバー、スポティファイなどと共に、名を連ねていることは知りませんでした。また、モデルナは、mRNAプラットフォーム戦略とDX化によって、生物学に携わるITカンパニーとして、成長を遂げたことが理解できました。その一方で、ワクチンの安全性については今だに疑念が拭えません。今もワクチンで健康被害や後遺症に悩まされたり、最悪の場合、命を奪われたりする事例があとを絶ちません。いくら企業が驚異的な成長を遂げたとしても、安全性に気を配るものでなければ、意味がありません。その観点からの記述はありませんでした。ただ、筆者が、破壊的イノベーションをテーマとする対談をする中で、日本の完璧主義は高品質な日本製品や信頼のおけるブランドイメージの源泉であるが、急激にテクノロジーが発展を遂げる時代の中では、完璧主義からはイノベーションは生まれにくい面もある、と対談者の一人から言われたことを明かしており、その点には同意する部分もあります。企業の成長はどうあるべきか、ヒントを得たい人におすすめです。続きを読む
投稿日:2022.06.20
しん
このレビューはネタバレを含みます
はじめに 今回も数冊集まった本を まとめて概説的な知識の 再構築として感想を書くことにする。 1、細菌の歴史 ウイルスは現在に至るまで人類と共にあった。 代表的なものは天然痘と狂犬病である。 天然痘は、紀元前9000年頃、エジプトで人口が 増加した為に広まったと推測される。 狂犬病は紀元前1885年、シュメール人の文献に 狂犬病の記述が残っている。ーウイルスの歴史 2ウイルスと細菌の違い。 細菌 大きさ例ブドウ球菌直径0.8〜1.0μメートル 自己複製能力を持った微生物である。 自分自信で増殖できる。 治療法には抗生物質が有効である。 ウイルス 大きさ例ノロウイルス直径約30nm ウイルスは内部に遺伝子を持った微生物である。 エネルギーを生産するような生命活動はしていない。ウイルス自体に増殖能力は無く、宿主にすることにより増殖する。 抗生物質は効かずウイルス剤が有効である。ー細菌とウイルスの違い。東邦微生物研究所 3,感染症 感染症には幾つかの分類がある。 1〜3類感染症 人から人に感染する疾病 感染力と罹患した場合の重篤性に 基づく総合的観点から見た危険性に応じて分類 4類感染症 主に動物を介して人に感染する。 国民の健康に影響を与える恐れがある。 5類感染症 国民の健康に影響を与えるおそれがある。 具体的な感染症名は省くがこのような基準で 感染症は分類されている。ー感染症法と分類の考え方 おわり 近年話題になっている感染症のコロナウイルスは 2類の感染症に分類されている。 最初は隔離されその後予防接種が作られた。 ウイルスや細菌は人類の進歩と共に新しい 感染症等が発生してきた。最近ではサル痘ウイルスが話題になっている。4類感染症に分類されており、感染経路は動物から人によって感染する。 このように新たに感染症が出てくるので共存という 考えも出てくるのかと思う。 また試みは失敗 参考文献 サル痘とはー国立感染症研究所 ウイルスの歴史 細菌とウイルスの違いー東邦微生物研究所 感染症と分類の考え方
投稿日:2022.06.02
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