【感想】CODE VERSION 2.0

ローレンス・レッシグ, 山形浩生 / 翔泳社
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
3
5
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ブクログレビュー

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  • askmt

    askmt

    [出典]
    経営リーダーのための社会システム論
    宮台 真司, 野田 智義
    P.191 ローレンス・レッシグ 「CODE インターネットの合法・違法・プライバシ」からの発掘

    投稿日:2023.11.19

  • layefferinre

    layefferinre

    このレビューはネタバレを含みます

    インターネットの規制の話。現実とネットの世界との違いが生み出すいろんなことが影響してるが、容易に規制が進むというのは理解できる。それを見越して、全てを規制しないように規制が必要だと。不完全さを残すために、「自由」を守るために。矛盾してるようでも、真っ当と思える。でも、山形浩生さんの役と解説が無いとすんなり頭に入らなかったろうな。いつもの如く笑。

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    投稿日:2020.01.13

  • hokkaido

    hokkaido

    インターネットを語る上で、もはや古典でありながら未だにその価値は全く色あせない名著。久しぶりに読み返したくなり再読するが、やはり面白い。

    今やクリエイティブ・コモンズの擁護者としても知られる法学者ローレンス・レッシグの代表作である本作「CODE Version2.0」は、1999年に発表された「CODE」の事例を幾つかアップデートした上で2006年に刊行されている。本書は一言で表すなら、インターネットを巡る”規制”の総体を4つのディメンジョンで示したうえで、特に「アーキテクチャ」を構築するソフトウェア、即ちコードが最も重要であることを看破した点にある。

    我々は日常的な用法として、”規制”という言葉を用いるときに、国や行政といった立法権を持つ主体が法律や省令、ガイドラインのような文書で人々の行動を特定の方向にインセンティブ付けする、という姿を想起することが多い。しかし、レッシグの”規制”の概念はもっと広範なものであり、一般的に我々がイメージする”法”以外に、”規範”、”市場”、そして”アーキテクチャ”の4点から構成される。

    例えば、かつてのNapsterのようなMP3のP2Pダウンロードに対する規制は以下のような総体として示される。

    ・法による規制:著作権法などによる罰則規定
    ・規範による規制:教育や業界団体を通じたP2PのMP3ダウンロードが不法であるというキャンペーンと世論形成
    ・市場による規制:AppleによるiTunes Music Storeのように1曲1ドルという安価な価格設定を通じた公式MP3のマーケットプレースへの誘導
    ・アーキテクチャによる規制:CCCDのようにMP3へのファイル変換を禁じる技術の導入

    そして重要なのは、
    ・この4つは独立して存在しているのではなく、相互依存性を持つ。特に法が規範・市場・アーキテクチャに働きかけることで、一見して法が強制しているようには見えないが、何らかの立法主体の思惑が実は強く反映されていることが往々にして起こり得る
    ・インターネットでは最後のアーキテクチャによる規制が最も人々の行動を束縛する。なぜならば、リアルワールドにおいては建築・デザインといった実空間の操作によってしか行えなかったアーキテクチャの変更は、インターネットにおいてはソフトウェアのコードを変更するだけの労力で実現できてしまう
    という点を鮮やかに描き出した点にある。

    1999年にレッシグが描いたこの規制の総体は、そこから20年が経過した現代において、どのような重要性と示唆をもたらすのか?例えば、それは1999年と比較して明らかに強大になりすぎた特定のプラットフォーマーの影響力をどのようにバランスさせるのか、という点で、GDPRのような法による規制以外のアプローチが有効であることを含意するだろう。それについては、またいつか。
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    投稿日:2018.11.30

  • 波瀬龍

    波瀬龍

    wired・コンピューターとデジタルライフ・1位

    xcodeの本を検索しようとしてxを入れ忘れて、これが出てきた。
    全くの偶然だったけど、面白そう。


    mmsn01-

    【要約】


    【ノート
    (wiredより)
    オンライン上の規制はいかにあるべきか。そこでの自由、民主性とは何かを徹底的に論じたサイバー法議論の欠くべかざる重要文献。2007年の改訂版で。

    ◆ユーザーからのコメント
    「アーキテクチャ」をキーワードに論じる各種文献もここからはじまった/IT企業の法務部員としては、1冊しかない法律書であるところのこれに投票せざるをえない/インターネットの未来が予想できるかも! オンライン上の規制はいかにあるべきか/山形浩生訳の本は、視界が変わる! だから面白い/法とアーキテクチャを並列させたのはこの本から
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    投稿日:2018.10.28

  • つかし

    つかし

    読み直したさ:★★★
    秩序のトリアーデに,コード・アーキテクチャという四つ目の要素を加味。全体を通して,民主主義との関係についての考察を含む。
    〈感想〉
    訳者の文体は読み進めれば慣れるし,むしろ読みやすくもある。ただ,誤植が目立つのが悲しいところ。
    全体を通して,自分の常識を揺さぶるような面白い読書体験だった。3.0はまだですか?笑
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    投稿日:2015.09.03

  • hirokideguchi

    hirokideguchi

    第一章だけつまみ食いした感想としては、分厚いけれども意外と取っつき易い印象。ただ噂にたがわず、訳は・・・なところあり。

    投稿日:2012.11.12

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