【感想】米澤屋書店

米澤穂信 / 文春e-book
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
7
23
9
1
0

ブクログレビュー

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  • ゆのまる

    ゆのまる

    ブクログの本棚には登録していないのですが、米澤穂信さんの大ファンで、著作はほぼ読んでいます。
    その穂信さんがひたすら「本」について語った内容を集めた、贅沢な「本屋さん」。ちまちまページを開いていたのが、名残惜しくも読み終わりました。
    余談ですが本日の読売新聞文化面「私を作った書物たち」から、全4回のインタビューが載るそうですよ。こちらも楽しみです。

    さてさて。
    宮部みゆきさんの『宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本』でも思ったのですが、作家さんの読書量というのは、本当に半端ないものです。
    本書は巻末に、文中で挙げられた作品の索引が載っているのですが、ざっと数えたところおよそ680作品。……え?ってなりますよね。短編集に含まれたものもあるので実際はもう少し数が減るでしょうが、それにしてもものすごい数です。そして当然ここに挙げた以外の本も読まれていると思うと、目眩がしてきそうです。
    何がすごいって、その作品ひとつひとつに対する語り口も実に詳らかで愛に溢れているんですよね。多作すぎるので割愛されていましたが、穂信さんによるクリスティー評ももっと聞いてみたかったです。

    穂信さんの作品には、「安心感」があります。
    どんなテイストの作品であれ、きっと満足感とともに本を閉じるのだろうという確信できます。
    それを裏付けるのはこの膨大な読書量であり、それらを読むうちに培われた哲学、そして世界を見る目なんだろうなと、改めて穂信さんへの敬愛の情が深くなった一冊でした。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • 文音こずむ@『はじめての』文芸部1期生

    文音こずむ@『はじめての』文芸部1期生

    本好きと名乗って申し訳ありませんと言いたくなる。真の本好きは米澤さんのことを言うんだろう。本人は否定されてるが……
    知らない本が多かったが、それが気にならない端的なあらすじや魅力の記載、適切でユニークな注釈、何より熱量。ミステリ作家だからと敬遠せず、是非本好きに手に取ってほしい続きを読む

    投稿日:2024.01.26

  • マッピー

    マッピー

    ブックガイドや書評本はたいてい好きだけど、この本は米澤穂信がミステリについてこれでもかとその偏愛を書き連ねたブックガイド。
    もう面白くないわけがない。
    案の定、読みたくなった本が大量発生してしまった。
    特に、アシモフの『黒後家蜘蛛の会』は再読したいなあ。
    あれ、本当に面白かったもんなあ。

    ”知りたいという欲求と知るための方法を体系化したものが学問で、それがミステリになるならば、人間が何かを知りたいと思う時、それは凡そミステリたり得るということになる。”

    これは北村薫の『六の宮の姫君』について書いた文章の中の一節。
    ああ、だから私はミステリが好きなんだ、と腑に落ちた。

    ”本屋に行くのは欲しい本を買うためではなく、欲しいと思っていなかった本が欲しくなるからなのだ。知らない本と出会う楽しみが忘れがたいから私は本屋に行くし、それこそが本屋にしかない代替不可能な楽しみだと信じている。”

    ねえ、本屋好きなら解るよね、この気持ち。

    ミステリをもっともっと読みたいと思った。
    古典も、新作も。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.18

  • ともこ

    ともこ

    素晴らしい本を書く人は、本の読み方も素晴らしいのだな、と感じ入りましたが、少々読みづらく手こずりました。小説はすんなり読めたのに。
    読んでみたい本は増えました。

    投稿日:2023.07.29

  • みしま

    みしま

    米澤さんの作品は好きなのに、読んだことない本が多くて、逆に自分とは違うところからうみだされるものが面白いのかな、と感じました。
    いくつか読んでみたいなとも思います。
    流し読み

    投稿日:2023.07.17

  • トミー

    トミー

    読了後、読みたい本がかなり増えた。

    個人的には、本選びに対し、はっとさせられた。
    誰かの評価に基づいて本を選ぶのではなく、自分の興味で選び、感受性や好奇心などを育むこと、その過程で自分の趣味嗜好を見つけることの大切さが指摘される。

    本を選ぶときに、面白い作品を読みたいあまりついつい、レビューを見てしまっていた自分にとっては、パンチラインをつかれる一冊だった。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.04

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