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堂場瞬一 / 集英社文芸単行本 (13件のレビュー)
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総合評価:
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まいまゆ
序盤は登場人物が多く、少し混乱してしまいましたが、後半からは一気に読み易くなりました。戦争に負けない様に、野球を中心とした、スポーツの素晴らしさを伝えるストーリーは、今のコロナ禍にも当てはまる様な気が…しました。続きを読む
投稿日:2022.06.29
shinpapa
41大変時期にかなった作品で、純粋なスポーツ優先で無くなったオリンピックへの警鐘と思う。これからは商業主義を排する興行はできないだろうし、純粋なスポーツってなんやろう、って考えさせられる物語でしたね。
投稿日:2022.04.10
komizou
次々と訪れる困難な交渉の過程が描かれ、特に右翼の大物や陸軍次官との緊迫したやりとりが興味深かったです。何も考えない人間に成長はない…肝に銘じます。
投稿日:2022.03.20
門哉彗遥
くまのこさんのレビューを読んですぐに図書館に予約。そして3ヶ月後にやっと手元に。表裏なしのまっとうな交渉を描いた小説。その熱意と行動力に勇気づけられる。でも、この大会の後には真珠湾攻撃、そして泥沼に陥…っていくことが分かっているので、とても虚しくて悲しく思う。ほとんどが架空人物ではあるけれど、彼らもまた戦前に送られっていったのだろうと想像した。 ぼく自身は、もう今のようなオリンピックなんか必要ないと思っている。まさに政治的。きっと作者のそんな思いを持ちながら、主人公の石崎を描いたのだろうと感じた。続きを読む
投稿日:2022.03.19
g2alt
1940年。日本は東京五輪開催を返上。変わりに大亜大会を開催。アジアの国でスポーツ大会。野球は、満州、フィリピン、中国、ハワイの日系人チーム朝日を招待。 大阪タイガースで活躍する日系アメリカ人に説得す…る手紙を書いてもらい監督が日本行きを決める。ハワイリーグと重なったが、残った選手で参加することで地元有力者を説得。日本まで航路で10日。コンディション悪いハワイチームは連敗。最後試合の満州チームで甲子園で勝利。 スポーツは政治等の影響をうけてはならない。東京五輪開催を目指した嘉納治五郎だったら、政治を利用しなかったと猛省。 陸軍をせっとくする為に、黒幕を利用。 日系人澤田マネージャーは法政大で学んだが、プロにはなれず帰国。一流ホテルで働いている。マネージャーから特別に2か月の休暇願いを出すように言われたが、どうなったのか? 日本体育協会の石崎は立教大でプレー。澤田とは試合で知り合い仲良くなった。続きを読む
投稿日:2022.03.11
湖永
刑事もののシリーズは、好きでよく読むのだがスポーツものは、初読である。 2020年の東京オリンピックが延期になり一年後に開催されたものの私の中では、盛り上がるほどでもなく…終わってしまった。 楽しめ…なかったのである。 コロナ禍では仕方ないだろうが。 それが頭に残っていたせいか、思わずこれは、読んでみようと手に取った。 これは、1940年の東京オリンピックが戦争の影響で中止になり、代わりに計画された「東亜競技大会」。 その実現と参加に向けて奔走する二人の若者の話だ。 野球ファンなら熱くなるだろう。 そうでなくても熱い気持ちになる。 そして、日本に来て試合してほしいと思ってしまう。 あっと言う間に読み終えてしまったほど、やはり堂場さんは、凄い。惹きつけられてしまう。続きを読む
投稿日:2022.01.19
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