【感想】恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

恒川光太郎, 坂東眞砂子, 宇佐美まこと, 小林泰三, 朝宮運河, 竹本健治, 小松左京, 平山夢明, 服部まゆみ / 角川ホラー文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
2
4
7
0
1

ブクログレビュー

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  • ハルめめ

    ハルめめ

    ホラー短編8話。坂東眞砂子さんと小林泰三さんの作品が特に面白かった。小林さんの世界観には没頭してしまう。怪異あり悪意ありで面白かった。

    投稿日:2024.03.12

  • おびのり

    おびのり

    なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
    1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
    竹本建治「恐怖」1983
    小松左京「骨」1972
     SFっぽさあり
    宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
     新しいなって思う
    坂東眞砂子「正月女」1994
     女の嫉妬の怖さ
    恒川光太郎「ニョラ穴」2013
    平山夢明「或るはぐれ者の死」2007
     都会の隅で見過ごされる悲しさ
    服部まゆみ「雛」1994
     雛人形の怖さと女の情念の怖さのダブル
    小林泰三「人獣細工」1997
     ありえなくもない豚と人間の相互移植

    坂東さんの正月女は、言い伝えにまつわる話。死期が近い若い妻が死んだ後の夫への嫉妬。諦めきれない思いや、優しげだけど裏がありそうな家庭の状況等、怖いより上手し。
    たぶん、坂東さん読みたかったのだと思う。
     

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    投稿日:2024.02.21

  • まーちゃん

    まーちゃん

    '23年11月28日、読了。Kindle unlimitedで。前回読んだ「再生」に続く、角川ホラー文庫の、アンソロジー。

    僕としては、「再生」よりも、本書の方が衝撃でした。いやぁ、グッタリ╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭

    中でも特に気に入ったのは、小松左京さん、服部まゆみさん、小林泰三さん、の三作品。この三作品には、本当に、唸ってしまいました。

    全員、親しみのある作家さんで、さすがのクオリティ!僕には、長編よりも、このくらいの短編の方が読みやすかった。特に「ホラー」では!

    でも…

    それぞれの作家さんの「長編」を、やはり読みたくなりました。怖い物見たさ?トホホ…(⁠。⁠ŏ⁠﹏⁠ŏ⁠)
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    投稿日:2023.11.28

  • knkt09222

    knkt09222

    ■「恐怖」竹本健治
    な、なんで坊主?
    むしろ賭けに負けたら髪を剃るという文化の由来が気になったわ。脱線。

    ■「骨」小松左京 ★
    凄まじい寓話。
    諸星大二郎に描いてほしい。

    ■「夏休みのケイカク」宇佐美まこと
    本を介して……というのは誰もが夢想することだが(本当か?)、まさかそんな顛末になるとは。

    ■「正月女」坂東眞砂子
    「東雅夫・編 平成怪奇小説傑作集1」にて既読。

    ■「ニョラ穴」恒川光太郎
    まずは話が嚙み合わないことの恐ろしさ。
    次に、吉村萬一風味。

    ■「或るはぐれ者の死」平山夢明
    「小山力也・編 疾走! 日本尖端文學撰集 新感覚派+新興藝術派+α」
    で、今東光「軍艦」で群衆そのものを描いていたのを、全然近くないのに思い出した。
    勢いが似ているのか。
    群衆を、外れた視点から描いているのが、こっち。

    ■「雛」服部まゆみ ★
    もう断然好き。
    服部まゆみの美点は、もちろん皆川博子と並ぶ幻想だが、結構コミカルなところもある。
    視点人物の片方がシリアスなのに、もう片方が右往左往する姿が、実に面白い。
    で、やっぱり怖い。

    ■「人獣細工」小林泰三
    これは嫌な話だ……グロテスク趣味者としては小林泰三も読まねば。

    ◇解説 朝宮運河



    ショッキングな幕切れで知られる竹本健治の「恐怖」を筆頭に、
    ノスタルジックな毒を味わえる宇佐美まことの図書館奇譚「夏休みのケイカク」、
    現代人の罪と罰を描いた恒川光太郎の琉球ホラー「ニョラ穴」、
    誰からも省みられないホームレス男性の最期を描いた平山夢明の衝撃作「或るはぐれ者の死」など、
    現役の人気エンタメ作家による力強い作品と、
    小松左京のアクロバティックな発想が光る怪奇小説「骨」、
    土俗的恐怖とフェミニズム的視点を融合させた直木賞作家・坂東眞砂子の「正月女」、
    耽美的なゴシックミステリーで没後も熱烈なファンをもつ服部まゆみの和風人形怪談「雛」、
    昨年11月惜しくも急逝した小林泰三氏渾身の一作「人獣細工」
    などレジェンド級の名品が、ホラー小説の豊かさをあらためて提示する。
    心霊・怪談系の作品が多かった『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』に対し、『恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション』にはSFや犯罪小説、ダークファンタジーなどの発想を用いた作品も収録。
    この二冊合わせ読むことで、日本のホラー小説の神髄を味わうことができる。
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    投稿日:2023.11.18

  • 椿

    椿

    小林泰三『人獣細工』、怪奇趣味的でもありSF的でもあり。
    すごいなこれ。惜しい人を亡くしたって改めて思った……

    他の作品もどれも良かったけど恒川光太郎『ニョラ穴』が特に好き。
    程よく謎が謎のまま残ってて余韻のゾワゾワ感ヤバい。やっぱホラーはこういう読後感が残ってこそですよね!

    ジワジワ怖い、ゾッとする不気味な印象の話が多め。
    同シリーズの『再生』とは毛色の違ったアンソロジーに仕上げてきたなーって感じ。
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    投稿日:2023.03.20

  • らきえもん

    らきえもん

    このレビューはネタバレを含みます

    数編からなるホラー短編集。

    前作にあたる再生も読了しています。前作はいかにもホラーという作品が多かったですが、本作は不気味、奇怪といった印象が強かったです。
    正直に言うと『う〜ん、ちょっといまいちかな?』
    どの作品もアイデアは面白いと思うのですが、短編としてはちょっとテンポが悪いように感じるものがわりと多かった気がします。

    個人的に面白かったのは↓です。
    ・夏休みのケイカク
    文通していた相手が実は過去の自分自身であったというオチ。ループもののようなSF要素もあり。
    ・雛
    スッキリしないオチに不気味な仕掛け雛。『人形の顔が変わる』というよくある話かと思わせて、実はただのカラクリであることが中盤で判明します。でもそこからも面白さが持続するのが良かったです。

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    投稿日:2022.12.23

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