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金原ひとみ / 新潮文庫 (28件のレビュー)
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mi-key
タイトルの「軽薄」が何を表しているのか気になりながら読み進めた。 意味は意外にも中盤で、主人公カナの告白により明らかになる。 カナの生い立ちや結婚の経緯、甥である弘斗との関係。それらには一切共感できな…いのに、物語の中で触れられる小さなエピソードとそれに対するカナの感覚にはいちいち頷けてしまい、この「軽薄」の意味を知って、秘密を暴かれたような居心地の悪さを感じた。 しかも「マザーズ」から続けざまに読んだせいか、カナの母親の部分に拘って読んでしまった。続きを読む
投稿日:2024.03.11
みさきんぐ
「失えるものの数だけ、人は魅力を携えるのかもしれない」人の魅力はその人が失えるものの数に比例する?前に読んだ『死ぬこと以外かすり傷』を思い出した。
投稿日:2024.03.03
△KAHO▽
私は強烈な過去をもってるわけではないけど カナに共感する部分が多かった これを読んで私が軽薄な人間であることが なんかわかってしまった感がある。 けどそれを知っても揺るがない感じが それもまた軽薄と…いうか。 態度や行動っていうか感情が軽薄。 不倫をしてしまうところが軽薄というよりかは、 それ自体をなんとも思ってないところが軽薄。 その感情がめっちゃ似てた。 不倫はしてないけど。 最後が何がとは言葉で表せんけど あんま好きじゃなかったな。 なんやろ。 選んだ道は全然肯定するねんけど。続きを読む
投稿日:2023.06.05
5ost
過去のトラウマから理性的だった恋愛観が、段々とタガが外れていく小説。 一生懸命取り繕っていた体裁を、あれよこれよと剝がしていき、最後は本能一択で結末を迎えます。 本能で突き進めばそりゃそういう最後にな…るだろうな、と失笑してしまうような最後でした。 これだけ正直に生きられたらある意味幸せで、羨ましいなと思いました。 なんだかんだで相思相愛ってましたからね。続きを読む
投稿日:2023.03.30
haruta
[捨てる薄い本] [ #300ページ以下で捨てる本 ] __________________ 家が狭いこともあり 捨てる本/残す本 を感想を添えて紹介してます☺︎ #軽薄 #金…原ひとみ 刊行年:2018 / ページ数:297ページ/ジャンル:文芸作品、純文学 / 国:日本 / 価格:550円 __________________ この本を読んだ時の感想がちっとも思い出せないので、不倫の本について書きます。 不倫の本を読むと、大学受験の帰りを思い出します。 受験終わり、しなのに乗って、家から適当に持ってきた本を開いたら不倫の本でした。 当時、大人の女の人が書く小説はあまりにも不倫が多い気がして、これは現実に不倫が当たり前だからなのか、それとも永遠の憧れだから物語でやるのか、いつも気になっていました。 大人になった今では、前者な気がしています。 なんとなく女子って、永遠に女子同士、恋バナで盛り上がれるような恋愛がしたくて、結婚してからは不倫をしてみるのかもしれないな、とも思ったりします。もっと切実なのかな。わからないけど。 あの日のしなので読んだ本は、みんな不倫の話だな、以外の記憶がなくて、ぼーっとしていたようで、家についてからマフラーがないことに気がつきました。 JRに問い合わせたら見つかったうえに、わざわざ郵送で送ってくれて、人って優しい、と思ったのです。(日記) #読了 #読書 #読書記録 #本棚 #book #本のある暮らし #断捨離 #残す本 続きを読む
投稿日:2022.12.15
yutuki
『アタラクシア』に続いて、金原ひとみ作品を読了。こちらも傑作。どちらかといえば本作の方が好みか。 甥との不倫関係を描く物語だけれども、ラストまで読んで読者が得られるのは、主人公カナの再生の物語。後半も…終わりに差し掛かると、これをどう終わらせるのかと残りのページを気にしながら読んだが、たいへん美しく、肯定的な物語として幕を下ろす。甥との行く先が幸せになるかではなく、そのカナが至った納得そのものに、わたしは信を置くのだ。続きを読む
投稿日:2022.11.13
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