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藍沢羽衣, べま / 集英社みらい文庫 (1件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
大人気のキョウは、活発に動画を投稿する。どの動画も登場人物が悲惨な目にあい視聴者達は息を飲む。一方で、自分がその立場でなくて良かったと安堵するが、視聴者達はいつも狙われていることを知らない。 *** 恐怖チャンネル早くも2冊目。読みやすく、キョウやその周りの人物たちのこの先が気になるのでこちらも一気読み。 前作は一般的な怖い話をモティーフにしている話が多かったが、今作は今も巷で目にする都市伝説がモティーフな話が多い。 また、オカルトめいた話が多かった前作と違い現代でもありそうな怖い話や、人間が登場人物に恐怖を与えるヒトコワ系の話もあって、いろいろな話を楽しめた。 中でも怖かったのは「逆バースデー」。 数日後誕生日を迎える気弱な主人公が、クラスでも目立つ立場の友人に「逆バースデー」という、名前からして不穏な都市伝説を試してみようという所から物語が始まる。 逆バースデーはバースデーケーキに100本のろうそくを立てて吹き消すという謎のおまじない。 誕生日はおめでたい日のはずで、更に主人公の誕生日のために母親が買ってきてくれた大切なケーキでそんなことをしようとするその友人に正直ドン引き。 いったい君は人間性はどこに置いてきたんだ……。友人は興味本位でやっているという風だが、そんなに気になるなら自分の誕生日で試してみればいいのにと読んでいてかなり胸糞悪かった。その友人が何故そのおまじないをこのタイミングでやりたがったかが、同席していた友人たちの証言により判明して更に胸糞悪くなった。ラストの展開にはちょっと同情したが、人の心を無下にするとそんなことになるの仕方ないぞ! 先ほど挙げた以外のその他の話でも登場人物たちは様々な恐怖体験をしていく。 その先々には当然の様にキョウが出没しているのだが、登場人物たちへのアプローチが違う気がする。前は怪異に積極的に誘導しているという風にうつったが、この度はその怪異に近づいた人々を遠ざけようと躍起になっている印象を抱いた。少し関わる程度だったキョウも濃密にストーリーに関わってきていて、徐々に真相が明らかになって行っており先が気になって仕方がない。 新たに登場した女の子のKチューバー、コトや前作のラストに出てきたKなどの正体も気になるところ。 既刊はあと1冊あり、そこからの続刊はまだ出ていない様子。3冊目ですべての秘密が明るみになるのか、それともまだ続くのか……。 どちらなのかは分からないが、続刊を早く読みたいところである。
投稿日:2022.05.05
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