【感想】ロゼッタ・ストーン 黒崎警視のMファイル

六道 慧 / 朝日文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • reso100

    reso100

    黒崎吾郎警視をリーダーとするチーム黒崎は、灰嶋輝明、白井光彦、阿藤幸雄の4人で構成されているが、補助要員として相沢詩織も存在する.灰嶋が突然呼びかけられ、サバイバルナイフが見えたので急いで勤務先の河瀬交番に駆け込むところから話が始まる.藤木自動車の専務が殺害され、谷戸研究所の根津信次らから状況を聞く灰嶋らだが、彼らも組織的な動きをしている.交番の小国宏はゴンゾウと呼ばれ、不可解な動きが見られる.神野麻梨絵と会食する灰嶋だが彼女の父親 時男も謎を秘めている.研究所に疑惑を持った黒崎は相沢を事務員として潜入させる.中盤から様々な人物が登場する.徳井鮎子、松浦杏奈、坂本稔、石原将太、門馬和也等々.相手チームの黒幕がつかめないまま展開するが、相沢が殺害され、容疑者として門馬を尋問する中で次第に真相が判明する.その過程が楽しめた.複雑なストーリーだった.続きを読む

    投稿日:2021.12.29

  • kimikokumiken

    kimikokumiken

    久しぶりの警察小説を読む。

    前回の「黒崎警視のMファイル」の第2段である。
    Mファイルの時は、白井鷹彦が、拷問の末、残虐な死で、腹がたった。

    今回も、黒崎悟郎警視の部下の相沢詩織が、被害者になってしまうのだが・・・・

    最初、「新幹線の英雄」となった灰嶋輝明が、河瀬の交番へ向かう途中に、付けられて、サバイバルナイフで、襲われそうになる所から始まる。

    藤木自動車の専務藤木裕太郎が、射殺されて、駆けつけるのだが、・・・・
    そこの研究所へ相沢詩織は、潜入していたのだが、行方不明になってしまう。

    鈴木リン、ヒットマンであり、話が前回の事件と重なる。
    首の黒子・・・のカメラ写真・・・・詩織の首。

    そして、省エネを表しながら、裏では、原発のゴミ処理の会社。

    次から次へとの展開。
    そして、詩織の婚約者が、黒崎チームの一員の26歳の阿藤幸生であった。
    詩織の死は、阿藤にとって、最悪の事であり、又 灰嶋にとっても、1夜の事があり、戸惑いを感じさせる。

    最後の、犯人が、灰嶋が、好感を持っていた神野麻梨絵であり、詩織を殺した犯人でもあったのには、残念な気がする。

    神野が、15年前からの賄賂を受け取り、政界への人脈を作り、反社会勢力とも繋がりを持っていたのを、白井鷹彦に、ヒットマンに惨殺させた。
    神野の持つ力と人脈を粉塵差すには、Mファイルしかなかった。
    政財界の醜聞を克明に記した事件簿の事であり、その解明には、ロゼッタ・ストーンが、必要な事。
    そして、ヒットマンの鈴木リンと神野の娘が、麻梨絵だった。

    やはり、黒崎チームの一員が亡くなるのは、残念としか言いようがない。
    痛快警察小説と、裏の説明に記載されていたのだが、・・・・
    痛恨警察小説であった。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.27

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