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三田麻央, あおのなち / ガガガ文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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椿
美琴の心情や周りの風景、一人称視点から見た周りの人たちの様子の描写がひとつひとつ丁寧で、読みながら情景が浮かんでくるような文章だった。 そんなふうに丁寧に丁寧にナオとの関係や佐々木先輩との時間がしっか…り描かれてたからこそ……終盤の展開は、かなり心にきた。 あらすじだけ抜き出せばSFにありがちな設定ではあるんだけど、仕組みに気付き始める頃にはすっかり主人公に共感しきってしまっているので同じ目線で驚きを得られる、というか。 この「語り手目線に同化しすぎて種明かしターンまで仕組みに気付かない」読書経験は、ジャンルは違うけど貫井徳郎『慟哭』あたりと似た構造かもしれない。 だいぶ時間をかけて執筆されたとのことなので小説を書くのはこれっきりかもしれないけど……まおきゅんが紡ぐ物語をもっと読みたい。小説でも漫画でもどんなジャンルでもいいから、また作品を発表してくれるといいなぁ。続きを読む
投稿日:2021.06.06
柚本
アイドル時代から大好きな三田麻央ちゃんの初著作とのことで、「推しの本だから」と読み始めたけれども素直な感想として「やられたーー!!!」という気持ち 所々の描写でハッピーエンドにはならないだろうとは踏ん…でいたがまさかこんなエンディングになるとは……物語がガラッと動いた瞬間「えっ?」と固まってしまった やられた〜!悔しい〜! 主人公の言葉回しがスッと入ってきてサクサク読めました 等身大の女オタクの描写といったかんじ。面白かった……続きを読む
投稿日:2021.04.28
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