【感想】錨を上げよ <三> 漂流篇

百田尚樹 / 幻冬舎文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
1
4
6
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • jitan

    jitan

    麻雀店員、見習いホスト、右翼団員、パチンコ店員、レコード店員……。
    昭和五十年代の東京を漂流するように仕事を転々とする又三は、ある日憑かれたように北海道根室の地に立つ。
    北方領土の海に跋扈する密漁船に乗った又三に迫る、ソ連の警備艇。
    利権を狙う地元ヤクザとのトラブルも勃発し――。
    野生を剥き出しにした又三が北の荒海で暴れ回る!
    続きを読む

    投稿日:2024.02.11

  • みなと

    みなと

    1.2巻に続きどんどん面白くなってく
    麻雀店員、ホスト、右翼団体の運送会社、パチンコ店員、レコード会社、ウニの密漁とポンポンその場の思いつきで転職して恋して失恋する
    全部のシーン面白い

    浮気は生理的欲求とかオスの本能とかじゃなく何か健全じゃない精神的欲求から生じてるようでならないとか

    他にも色々お〜なるほど!となる文章がたくさんあって何枚も写真撮った

    次の4で終わりなのさみしい
    続きを読む

    投稿日:2023.12.07

  • ちてこ

    ちてこ

    このレビューはネタバレを含みます

    2011年(第8回)。4位。
    東京で職を転々とし、レコード屋で才覚を現し始める。その時バイトの女子大生と恋に落ちるのだが、女子大生は結局アメリカのフィアンセのもとに旅立つ。
    失恋又三は根室へ。ウニの密漁を始める。このあたりはソ連との最前線。覚えさせられたな、北方領土の4つの島名。とうとう自分の船を持つようになり、うはうは儲け始める。ソ連や海保の取り締まりも激しくなり、ヤクザも絡み、船も仲間も失う。失言もあり惚れた女も去っていく。女に関してはそんなんだが、すっかり頼りがいのある感じに・・・・あほだけど。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.07.04

  • cath

    cath

    レコード店でクラシック音楽をとことん聴き込んで売上を伸ばし、更にはレコード輸入をゼロから成し遂げる商才に惚れましたが、こんなに成果を上げ順風満帆かと思いきや、またもや失恋にて全てを失う。もはや3巻まで読むとこの流れもすっかり定番化しつつあります。
    そして、レコード店員からのまさかの密漁船長に。又三の行動力と器用さは羨ましくさえ思えます。又三を船に乗せた法月義男も魅力的な登場人物です。海に生きるたくましさがあり、漁師のカンを存分に発揮してソ連船から逃れる様子はカッコよかったです。一方で見様見真似で独立した又三がソ連船に追われる様子は毎度手に汗握ります。
    根室の喫茶店ママも又三にかける言葉の重みにより存在感がありました。命の恩人と言っても過言ではないくらい世話になっておきながら、彼女の過去を勝手に知って、失望し、恋が冷め、更には寄りを戻そうなど身勝手さには少々失望です。
    熱しやすく冷めやすい又三の性格が3巻でも炸裂していました。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.20

  • masato

    masato

    想定と違ってた物語
    海の男の物語の感動巨編を期待てたら、昭和の時代を駆け抜けた男の物語。
    解説によれば、筆者本人の自伝的な小説ともあります。

    正直、出向篇、座礁篇は退屈..
    百田尚樹の作品でなければ、投げ出していた可能性高いです。
    しかし、漂流篇、抜錨篇はしっかり想いが伝わってきました。
    最後まで読み切らないと、本作の良さは理解できないと思われます。
    また、百田尚樹の想い・原点を節々に感じられるところも本作の特徴です。

    ■漂流篇
    本編が一番面白かった。
    ここから話が盛り上がります。
    麻雀店員、右翼、パチンコ、と様々な職を転々とし、レコード店での仕事で、ついにまともになったと思いきや、やはり女性への想い届かずで北海道へ
    北海道根室でのソ連の監視をかいくぐっての密漁
    この無鉄砲さもすごいですが、ここはひとつの盛り上がりです。
    人生そのもの、さらに、そこで恋に落ちた久子との関係、彼女の言葉も刺さります
    北方領土問題、ヤクザとのもめごと絡めて、この展開はとてもよかった
    ここから、本書の骨格がしっかり見えてきた感じ

    抜錨篇に続く
    続きを読む

    投稿日:2021.12.11

  • Yurico

    Yurico

    麻雀店員、見習いホスト、右翼団員、パチンコ店員、レコード店員…。昭和五十年代の東京を漂流するように仕事を転々とする又三は、ある日憑かれたように北海道根室の地に立つ。北方領土の海に跋扈する密漁船に乗った又三に迫る、ソ連の警備艇。利権を狙う地元ヤクザとのトラブルも勃発し―。野性を剥き出しにした又三が北の荒海で暴れ回る!続きを読む

    投稿日:2021.01.31

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。